今回の名古屋訪問では、SAクンの紹介店、それもお勧め店2店に出かけた。出張の合間なので、あまり時間がなかったしね。二軒目は栄の「Music first」。レコード数は少ないのだけど、ツボには入っていて、よかった。見抜かれた嗜好、だね。
今回の大収穫はハービー・ハンコックのダイレクト・ステップ。稀少盤ではないけど、あまり見かけない。日本制作の「ダイレクト・カッティング」。「ダイレクト・カッティング」って70年代以降、高音質LPレコードの制作手法として取り上げられたもの。要はマスター・テープで音域や雑音の制限がかかるので、演奏で原盤の溝を直接切ってしまうという、とても奏者に心理的負担がかかるもの。確かに音はいいけど、でも、まあそんなものか、って程度だけどね。盤の価格も少々高く、演奏は案外凡庸(だって、ベスト・テイクを選べないからね)ってことで、結局あまり流行らなかったし、売れなかったと思う。
ハービー・ハンコックのLPレコードを一通り集めようと思っていたので、これが残るかなあ、と思っていた。高価だったら、馬鹿馬鹿しいから買わないしね。結局、昔のLPレコードの定価程度で入手できて、嬉しかったのだけど。
これはジャズ。チック、シェップは第一集を持っている盤の第二集。ドナルド・バードにゲッツ。ゲッツは裏リターン・トウ・フォーエヴァーとして知られる盤。あとダラーブランド(改名後を云えない)が300円。