夜明けにはロリンズの橋を聴いていた。と、いうのは面白いtweetが流れてきたから:
9,980 supporters have signed, only 20 to go
— Sonny Rollins Bridge (@RollinsBridge) 2019年3月28日
Rename the Williamsburg Bridge as the Sonny Rollins Williamsburg Bridge - Sign the Petition! https://t.co/H2yFb5jwqp via @Change#SonnyRollinsBridge
マンハッタンとブルックリンの間のウィリアムズバーグ橋の改名陳情,ソニー・ロリンズ・ウィリアムズバーグ橋,だそうだ.
昨年,マンハッタンでレコード屋をまわったとき、イースト・ブロードウェイ駅で降りた。そのときはイースト・ブロードウェイの名前で,ロリンズのインパルス盤を思い出した。メトロ駅近所のカフェでニヤリとしてた。
その先に、ロリンズといえば、の「ジャズ蘊蓄No.1」の橋があったとは。
昔、安レコードのオリジナル盤を入手していたが、聴いていなかった。夜明けにゆっくり聴いていたが、案外,良かった。もう1950年代後半のダークな雰囲気(エルヴィンとのヴィレッジ・ヴァンガード大好き)はないのだけど,ジム・ホールが奏でるギターが新しい時代、今のジャズに繋がる、の空気を流し込んでいる。新鮮。あまり人気のないRCA時代のアルバムだけど、いろいろ試していたのだな。ロリンズの音は大きく変わっていないのだけど。
これ以降,時代の音に付き合いながらも、微妙に距離感をとって自身の音を出し続けたロリンズの再出発の時だった、ということを朧気に感じた。
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[2016-11-06の記事] オリジナル盤
レコード棚を整理していたら、オリジナル盤が出てきた。全く記憶がなかった。ジャケットがボロボロなので、多分、とても安価に入手したような気がする。聴いてみたが、日本盤と際だった差はないように思った。米RCA盤も割と柔らかな音。クセがない。クセがない、のは決して悪いことでなくて、彼らの演奏をとても素直にバランスよく捉えているので、ストレスもまったくない。
それにしても、犬のマークHis master's voiceの絵は懐かしいなあ。日本ビクター健在のときは随分と見かけたのだけど。VHSが終焉し、松下傘下から離れたあと、随分と影が薄くなったなあ。
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[2016-11-5の記事] Bob Cranshawの訃報
昨日の朝、FBの本田珠也氏の投稿でBob Cranshawの死を知った。ボクには1970年代のロリンズのアルバム(Milestone)での電気ベース奏者、の淡い印象。Bob Cranshaw含め、氏が取り上げた4人のベーシストが何れも意外で、聴いてみようと思った。
ボクがBob Cranshawをナマで聴いたのは1回じゃないかなあ。1980年頃に京都の岡崎でのロリンズのライヴ。懐かしい。演奏はゴリゴリ吹きまくったロリンズの印象だけが微かに。会場を出たときの暗さ、が妙に印象に残っている。Bob Cranshawは、覚えていない。
昨夜、早速この「橋」を聴いた。ロリンズが好きだった亡父のモノ。1800円の廉価盤だけど、日本盤「なり」の良さを感じる柔らかい再生音。悪くない、と思えるのは、ロリンズの音も丸い感じで、柔らかく、音を敷き詰めないで吹いている。昔、1回だけ聴いて、面白くないと思った記憶があるが、今はこのくらいが丁度いい。ジム・ホールのギターが実に良くて、ロリンズの音数にぴったりの伴奏。うまい。
で、Bob Cranshawだけど、控え目にどっしりと刻んでいる。音が実にいい。プロの奏者が云う良さ、はボクには分からないのだけど、電気ベースの彼とは違う音、を聴いたような気がする。
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Sonny Rollins: The Bridge (1962, RCA)
A1. Without A Song 7:23
A2. Where Are You 5:05
A3. John S. 7:36
B1. The Bridge 5:55
B2. God Bless The Child 7:24
B3. You Do Something To Me 6:45
Sonny Rollin(ts), Jim Hall(g), Bob Cranshaw(b), Ben Riley, H. T. Saunders (ds)
Producer: Bob Prince
Recorded in RCA Victor's Studio B, New York City
RCAの廉価盤