K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Al Foster: Mixed Roots (1978) スストの前哨戦(裏菊地盤)

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 新潟で入手したレコード。CDは再三再発されているので、音源自体は珍しくない。話題にもならないが。

これは長くレコードで探していて、案外高価で手を出していなかったもの。実に適正価格だったので嬉しい。菊地雅章が全面的に入っている。CBSソニーの企画盤。

この時期、マイルスは休眠中で、菊地雅章ラリー・コリエルや本盤のフォスター、スティーブンスとともにマイルス用のリズムトラックを作っていた時期:
しかもプロデューサーがテオ・マセロ(曲を1曲提供し、ピアノも弾いている!)とくれば、裏菊地盤あるいは裏マイルス盤的な側面が気になる。そんな意味でファンクバンドだった時期のマイルスの音と、betond-Miles的な音であったSustoを繋ぐアルバムなのだけど、聴いてみると、そんな側面は確かにある。

菊地作曲のB2はスストへの習作のような佳品。聴いていて、実に気持ちよい。全般的には、当時の「クロスオーヴァー」のアルバムでポップで軽い仕上がり。しかし嵌め込まれたパーツがマイルス的、ススト的なものなので、ポップにはなり切っていないので、売れなかっただろうな、と思う。ギターはピート・コージー的な音だし嬉しい。

だから今聴くと、「ススト的音」を求めてAAOBBに軽く失望したボクにとって、実に嬉しいアルバムになっている。

それにしても、近年のアル・フォスターはどうしているのだろうか。

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Al Foster: Mixed Roots (1978, CBS/Sony)
A1. Mixed Roots(Al Foster ) 6:56
A2. Ya'Damn Right(Al Foster ) 5:29
A3. Pauletta(Al Foster ) 6:28
A4. Double Stuff(Al Foster ) 7:51
B1. Dr. Jekyll And Mr. Hyde(Al Foster ) 7:47
B2. El Cielo Verde(Masabumi Kikuchi) 4:28
B3. Soft Distant(Teo Macero) 7:08
Al Foster(ds), Masabumi Kikuchi (p on A1 to B2), Teo Macero (p on B3), Jeff Berlin (b on A1, A2), T.M. Stevens (b on A3, A4, B1, B2), Bob Mintzer (ss on A1, A2), Mike Brecker (ss on A3, B2), Sam Morrison (ss on 1, B2), Mike Brecker (ts on A1, A2, A4, B1, B3)
Jim Clouse (fl on A3), Paul Metzke (g on A1 to A3, B1 to B3), Ron McClure (b on B3), Jim Clouse (as on B1)
Recorded at CBS Studio, New York, 1978

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