あまりに素晴らしいので、レコードを入手。ディスクユニオンから出たもの。レコード聴くと、CDよりもドラムが前に出て、これが実に素晴らしい。ベニンクの「微妙にヘンな」ドラム、ブラッシのコスれる感じが脊髄を直撃。タマらないなあ。
[2019-4-3] 普通に素晴らしいことが残念という
ベニンクのドラムは、変態的でキレが良いタイム感覚がすこぶる良くて、フリーだとかインプロだとか4ビートだとか、そんな細かなカテゴライズを超越した気持ち悪い良さがある。
エルンスト・グレラムやミケル・ボルストラップとのトリオは、伝統的なジャズの形でありながらも。ベニンクの「変さ」が十分横溢したもので、聴き飽きしない。
このアルバムは変態度が低く、やや不満。されど耳を済ませば、ややオフ気味ながらも、変なことはやっていなくはない、のだ。ただそれ以上に抜群のブラッシワークに気持ちがいくことが嬉しいやら、何とやら。
聴きどころは初めて聴くカーティス・クラーク。ピアノの響きの柔らかさ、に心を持って行かれた。実に美しく、またヌメっとした湿潤さ、が妖しい。ホレス・タプスコットのNimbusレーベルの一員。Whynot, India Navigation, Strata Eastなんかと並び気になる処。
普通に素晴らしいことが残念という、美味しいアルバム。（鮒寿司食べに来て、抜群の握りを食べたような。）
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Han Bennink: Home Safely (1994, Favorite==>DIW)
A1. Home Safely (& Peacefully) 5:59
A2. Miss T 6:40
A3. Ballad Of Jake Spoon 4:33
A4. Espace Theatral 4:15
A5. Sean 4:17
B1. Another Blues 7:04
B2. Sophia 4:44
B3. Scratched 4:29
B3. Duped 4:47
B4. Marseille 3:41
B5. Letter To South Africa 5:06
Han Bennink(ds), Curtis Clark(p), Ernst Glerum(b)
Recorded January 1994 at Bimhuis, Amsterdam
