K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

久しぶりの金沢の街歩き(オヨヨ書林せせらぎ通り店)

来月に友人グループと行う忘年会の下見を兼ねて、Mちゃんに誘ってもらって昼食。11月の金沢として、有り得ない穏やかな日射し。昼食の後、独りで古書店へ。

思えば、昼間の金沢の町歩きは何ヶ月ぶりだろうか。記憶にない。山の中か、酒場か、レコード屋にしか居なかったように思える。この数ヶ月は特にそうだったな、忙しかった。

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久しぶりの古書店は実に楽しい。そこには思わぬ出会いがある。webでの買い物と愉しみの大きさが違う。

長く眼鏡が合わなくて読書意欲が落ちていたが、眼鏡を変えてから復活。寝台の脇に本を置いて、寝床でゆっくり読んでいる。

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澁澤龍彦の本は活字が大きいので。日本文芸社が出版なので、あれっと思ったが。掌篇を少しづつ読むのが楽しそう。山の本は久しぶり。少し読んで面白かったのは翡翠の本。奈良時代以降、昭和16年まで糸魚川の姫川での産出は忘却の彼方。縄文時代の出土品も、雲南方面からの材料輸入と思われていた、らしい。考古学、鉱物学、歴史などを縦断する内容。味の四季は金沢の郷土本。食べ物を通した地誌、の味わい。

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今回、嬉しかったのは内田百閒の旅順入城式。岩波からの再版。このような小説の空気を濃厚に孕んでいて、電子出版では再現できない何か、がある。

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楽しかったな。引き籠っていてはいかんね。引っ張り出してくれたMちゃん、ありがとう。