K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Nora Sarmoria: Thelonious & Cuchi (2020) モンクの「奇妙な味わい」と見事に交叉

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Nora Sarmoria: Thelonious & Cuchi (2020, Epsa Music)
1. Well You Needn't 0:28
2. Boo Boo's Birthday (En Vivo) 6:09
3. De Estar Estando 2:45
4. Amores de la Vendimia 4:00
5. Zamba del Mar 4:25
6. Japanese Folk Song (En Vivo) 7:05
7. Pannonica (En Vivo) 2:39
8. Evidence / Sueño del Pibe 3:52
9. San Francisco Holiday 3:01
10. Chacarera del Holgado (En Vivo) 3:02
11. Blue Monk / Ilumina 4:42
12. Skippy (En Vivo) 4:04

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ネット配信だけのようだけど、アルゼンチンの矢野顕子(的な立ち位置)とも云えるノラ・サルモリアの新作。セロニアスとクチというタイトル。モンクとアルゼンチンのCuchi Leguizamonを取り上げたアルバム。

これは配信のみ、のようで、情報が少ないが以下のサイト(スペイン語)から

http://www.karinanisinman.com/evento/nora-sarmoria-presenta-thelonious-cuchi/

翻訳ツールで読んでみて。

このアルバム、何をやってもノラにしかならないノラのアルバムそのものであって、しかもモンクの「奇妙な味わい」と見事に交叉していることも示していて、なんとも美味しい。このあたりの印象と、ピアノの粒立ちが度合いが実に矢野顕子と共通している感じ。(矢野顕子がモンクやっても面白い感じ)

曲のなかで、Japanese Folk Songは荒城の月。モンクのCriss Crossか何かで取り上げられているもの。日本語の歌詞、子音+母音の仮名で区切られた唄、とモンクやノラのピアノが奇妙に共鳴して面白い。

それにしても、ジャケット写真が疲れているように見えるのは気のせいか。経済危機で苦しんでなければ良いのだが。

聴いたことがない方は、是非、Fenix Espiralから。3曲めの母・娘デュオは最高。