K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

冬が忍び寄る朝

少し気怠い朝を迎えた。夜が明けて、幾分は経っている筈だけど、薄暗い。昨日までの朝と違う。厚くなく薄くなく、低くなく高くなく、濃くなく薄くなく、それでも冬空から流れ込んだような雲、が流れている。光は弱々しく射し込む感じが冬の気分だ。いよいよ…

ここ2日で届いたアルバム、とその収納問題

一時ほどではないが、相変わらずレコードはポロポロ届いている。忙しかったこともあり、聴いたレコード、届いたレコードが散乱している。やれやれ。 一昨日届いたもの 昨日届いたもの 片付けなきゃいけない(ため息) 今朝、何とか片付けたが、完全にレコー…

Fred Hersch: Sarabande (1986) すぐハマルのだから

先日のソロがとてもよくて、随分前に冷めた筈のハーシュ熱が少しだけぶり返した。すぐハマルのだから。そんな訳で、ハーシュをレコードで聴きたくなって、古いアルバムを若干手配した。これは、そのうちの1枚。1986年の録音で2枚目のリーダ作。LPレコード…

Thundercat: Apocalypse (2013) スタンリー・クラークの記事から

最近、Mikikiというサイトで、原雅明さんのスタンリー・クラークに関する記事を見かけた。流し読みでも、面白かったので、ちゃんと読もうと思って数日。ボクはスタンリー・クラークは結構好きで(好きだった)、I wanna play for you(だったか、2枚組ライヴ…

富樫雅彦,菊地雅章:Concerto (1991) 恐ろしく、素晴らしく、美しい

ボクが日本のジャズを熱心に聴いていたのは大学生の頃。随分、レコードも入手した。30年以上前のこと。 当時は街中にレコード屋が何軒もあって(大阪の中都市だけど)、そこで日本のジャズも結構売っていた。今からじゃ考えられない昭和の頃。気に入っていた…

Mark Guiliana: Beat Music / The Los Angeles Improvisations (2014) コラージュ前のおもちゃ箱

この数年で一番昂奮させられた演奏、の一つがMark Guiliana。昨年末、彼のBeat Musicバンドを聴いたが、緻密で電子音と間違うような正確なドラミングと意表を突く切り返しの連続で、異次元のリズムの洪水、のなかにいた。その後に聴いたメルドーとのデュオで…

別山に登る(2015-10-4)

先週の北穂高で体力面の低下、が気になった。2年余り、渓流釣りにはまって、あまり走れていない。山も低調。しかも11月には金沢マラソンがある。記録はともかく、完走できるのか?不安になってきた。 自分の状況を知るために、鍛錬を兼ねて、本当に久々の…

忙しくて忘れていたが

忙しくて忘れていたが、8月末で金沢にやってきて満6年たち、7年目の生活になった。毎年しみじみとその頃、丁度、底引き網が解禁になるころ、を迎えていたのだけど、今年は竿先に気持ちが集中していて忘れていた。殆ど、金沢で過ごしていなくて、あちこち…

(ECM1266) Rainer Bruninghaus: Continuum (1983) 電子音の30年後そしてECMの魅力再考

10月に入って、気分が出てきたので、レコード聴き再開。 気まぐれ、だねえ。朝から美味しい珈琲とパンを頂いて、野菜をたっぷり食べたらとても気分がいい。時間に追いかけられる感じ、から解放された。もう、追いかけれえている筈じゃないのだけど。 相変わ…

Fred Hersch: Solo (2014) ピアノという楽器と柔らかく戯れ続ける姿の記録

ボクはいつも、何かに憑かれたように熱中し、そして、その熱中自体に飽きがきて、冷めていく。その繰り返し。そして思い出したように再び気にかけたりする。その繰り返し、のような気がする。 ハーシュ聴きも数年前に熱中。随分アルバムを入手した。そして東…

David Liebman: First Visit (1973) あの時代の日本

あの時代の日本、万博の3年後、の凄さ、を今に伝えるアルバム。所得水準ではまだまだ先進国との格差はあって、微妙に豊かさに届いていない感覚。でも急速に、各家庭に電話、乗用車、ステレオ装置など「生活のゆとり製品」が急速に普及していた、その勢いそ…

(ECM2338) Aaron Parks: Arborescence (2011) 季節の変曲点

季節の変曲点のような時がある。季節の微係数のようなものが正から負に変わる瞬間、のような。夏から秋に遷移していくなかで、秋が強まる、正の微係数の時期。その増勢がゆっくりと衰え、ほぼ一定になる頃合い。まさに今朝、眼が覚めたとき、東に浮かぶ淡い…