暑苦しい夏だけど、暑苦しいカークを聴いている。そこには速度感が与えるジャズの快感に満ちている。速度感というのは、早い音ではない。音の表情、音が与える風景のようなものが次々と変わる、めくるめく、という語感の意。
次々と変態し続ける音の魅力。コルトレーンやドルフィーに感じる菅の音の迫力に、R&Bのような土着的な味わい、そんなものが全て叩き込まれている。飽きない、いつまでも。
暑気払い、の一枚だなあ。
[2010-04-04記事: 70年代の強烈なライブ]
60年代のKirkを紹介したら,70年代の一枚が気になった.70年代は祝祭的な要素が強まり,つまり芸能に磨きがかかった録音が多く とても楽しい.ここではジャズ比率がとても具合が良くて,とても気持ちがいいライブ録音.マイルス一派の神妙な取組とは違うBlackの香たかい Fusion(所謂Fusionではないが)がある.やっぱり,最後の曲,Pedal upはいいなあ.
I, Eye, Aye: Live At Montreux Jazz Festival 1972 Switzerland
- アーティスト: Rahsaan Roland Kirk
- 出版社/メーカー: Rhino/Wea UK
- 発売日: 2003/01/24
- メディア: CD
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Roland Kirk:I, Eye, Aye: Live at the Montreux Jazz Festival(1972, Rhino)
1. Rahsaantalk 1 1. Rahsaantalk 1 2. Seasons (Kirk)3. Rahsaantalk 2 (Kirk)4. Balm In Gilead (Traditional, Arrange: )5. Volunteered Slavery (Kirk)6. Rahsaantalk 3 (Kirk)7. Blue Rol No. 2 (Kirk)8a. Satin Doll (Duke Ellington)8b. Improvisation (Kirk)9. Serenade To A Cuckoo (Kirk)10. Pedal Up (Kirk)
Roland Kirk(reeds), Ron Burton(p), Henry "Pete" Pearson(b)
Robert Shy(ds), Joe Habad Texidor(perc)
1972年6月24日 録音