K’s Jazz Days

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ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Anthony Braxton: Five Pieces 1975 (1975) ブラックストンの管の音

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ブラックストンの膨大な作品は勿論、殆ど聴けていない。だから彼のことは何も知らない。だけど1972年のコリア抜きのサークル=ブラックストン・トリオで聴くことができる音は大好きだ。音を解体しながら、舞う一つ一つの音の切片がビートを形作り、それが怒濤のように聴き手を惹き込んでいく。またブラックストンの管の音の美しさ、一音一音の確かさ、のようなものに驚いてしまう。 ホランドもアルトシュルも同じ指向の奏者だと思う。そこからは1+1+1>>3の世界が垣間見える。

このアルバムもその延長線上。冒頭のブラックストンとホランドのデュオで持っていかれる。ジャズの太いビートがあって、もう満足。この時期のアリスタのアルバムがとても良い。ちゃんと聴かなきゃ。

録音がECMの米国録音でおなじみ?のTony May。ECM的なイコライズが入らない、明澄な音に違いないのだ。早く聴きたくなった。


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Anthony Braxton: Five Pieces 1975 (1975, Arista)
A1. You Stepped Out Of A Dream (Macio Herb Brown) 7:09
A2. G - 647 (BNK - [] (Anthony Braxton) 4:35
A3. 4038 -- NBS 373 6(Anthony Braxton) 8:05
B1. 4 8 9 M 70 - 2 -- (TH - B) M(Anthony Braxton) 17:17
B2. BOR - - - - H N - K 64(Anthony Braxton)3:23
Anthony Braxton(as, ss, fl, Contrabass-cl, alto-fl), Kenny Wheeler(tp, flh), Dave Holland(b), Barry Altschul(ds)
Engineer: Tony May
Producer : Michael Cuscuna
Executive-Producer: Steve Backer
Recorded at Generation Sound, New York City, July 1 & 2, 1975