K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Earl Hines Plays Duke Ellington (1971) すっと入ってくる感じ

フェニックスで買った安いレコード。 エリントン曲集は数多くあるのだけど、ボクの好みはエリントン自身のCapitolのトリオ。とてもリラックスした演奏で、曲の美しさのようなものに浸ることができる。他の演奏は、彼の「奇妙な味」を彼らの解釈で誇張したよ…

戸隠・越水が原「そばの実」ここ10年くらいは

かつては戸隠牧場から鏡池まで、雪原を歩いた後は、中社まで降りて蕎麦屋に入った。ビール、酒、蕎麦、最高だ。岩戸屋とかうずら屋。 いつの年か、鏡池から県道へ至る林道の終点に「そばの実」ができた。それからは、鬱陶しい車道を歩くことなく、ここに入っ…

戸隠でスノウシュー(戸隠牧場から鏡池)

30年以上、戸隠に行っている。かつてはXCスキー、今はスノウシューで雪原を歩いている。今日は数年来で一番の好天、気温は低く、日射しが強い。気持ちが良かった。

戸隠でスキー

晴天に恵まれ、朝から夕暮れまでスキーに興じた。 眼下に広がる神社の森、が深い。休憩時、窓越しの光景が眩しい。

休憩

どう考えても酷い日々だ。昨夜も一時前まで仕事場に居た。 リセットのために、強制休憩の三日間。戸隠にようやく辿り着いて、呆けている。 窓の外に山が見えている。

鈴木清順:あの世で生きているような

ボクは映画にのめり込んだ時期はない。ハタチの頃に、ツゴイネルワイゼンを観て、満足した部分があって、それで済ましている感覚がある。映画で観たいモノ、感じたいコトが無駄なく詰まっている。いや、全てが無駄、とも云える。他の映画は、ビミョーにバラ…

仙台「ヴォリュームワン」移転

仙台では隙間時間に好きなレコード屋ヴォリュームワンの移転先を探した。残念ながら休み。今週は仙台・東京へ行ったが、レコードなし。やれやれ。

今週のバー(仙台・湯島)

過酷な日々だ。仙台、東京と行ったり来たり。夜は仕事先と会食。 それが終わった後、ようやく自分の時間。 仙台はここ。Neo。たまたまジャコ・パストリアスの映画を見たという客と暫し盛り上がった。面白かった。 湯島はここ。なのないバー。

初春と厳冬が交差した朝

(ECM2528) John Abercrombie: Up And Coming (2016) 1970年代のアルバムと云われれば

時間が止まった、ようなアルバム。これが1970年代のアルバムと云われれば、そうだと思うだろう。そこに時間の流れがない。中庸なインタープレイを交えたジャズの小品、なのだ。それがECMに相応の数がありそうで、あまりないようにも思えるがどうだろう。 ボ…

John Hicks: Inc. 1 (1985) なにか、を見てしまった

ボクの世代だと、ファラオ・サンダースのTheresa recordsでの諸作での速度感溢れる演奏に惹かれて名前を知ったヒトが多いと思う。コルトレーンより軽いサンダース、マッコイより軽いヒックスの組み合わせは絶妙で、軛が外れたような咆吼を載せた高速列車、の…

(ECM2517) Colin Vallon: Danse (2016) ただの清澄なピアノトリオのようで、案外毒っぽい

先日、ECMから直接届いたLPレコード。最初は酔っていたこともあって、音にピンとこなかったが、音質、内容ともに、面白さを感じてきた。ここ数日、超多忙なこともあって、あまりブログも更新できていないが、こればかり聴いていた。 コリン・ヴァロンはスイ…

ドイツからの荷物(やっと届いたsurface shipping)

blacksheep: ∞ -メビウス- (2013) やや奇妙な味わいがおいしい

まちがいなく、過去のボクが手を出さないアルバム。バリトンとトロンボーンだもんね。バリトンはジョン・サーマンのみ。トロンボーンはなし。いや、ジョージ・ルイスくらいかなあ。両方とも、概してキレの悪さが気になる楽器。 で、吉田隆一については、「あ…

HIRESAUDIO: ECM他の高分解能音源の販売サイト

今日、Craig Tabormの新譜、ECMからのものを購入。通常、価格がこなれてくる半年後あたりを狙うが、我慢できなかった。 と云うのが、高分解能音源・24bit/96kHzものが$20のサイトを知ってしまったから。CD(16bit、44.1kHz)よりも安価である。(私のように…

William Parker and Hamid Drake: Summer Snow Volume 2 (2006) 自由に音を楽しむ

昼休みの音楽。田中啓文さんの本で知った2人。ばっちり好み。アフリカ回帰の素朴なライヴ。自由に音を楽しむ、それがFree musicだよね、という内容。apple musicで楽しめるのがうれしい。

(ECM1085) Keith Jarrett: The Survivors' Suite (1976) 存在したことがない音への強烈な喪失感

(ECM1085) Keith Jarrett: The Survivors' Suite (1976)A. The Survivors' Suite (Beginning) (Keith Jarrett) 27:34B. The Survivors' Suite (Conclusion) (Keith Jarrett) 21:32Keith Jarrett(p, ss, recoder, celesta, perc), Dewey Redman(ts, perc), Ch…

Henry Grimes: The Call (1965) ベースの響きの良さ

ディスクユニオン大阪で手にしたアルバム。グライムスはマッコイやアイラーのアルバムで印象的な奏者で、図太い低音でドライヴする姿、あるいは空間を歪ませるように弦を弾く姿、が強い印象を残している。もう半世紀ほど前の過去の人、だと思っていたのだけ…

長い体調不良からの脱出に

どのような理由かわからないが、昨年のある時期から気力が削がれたような状態が長かった。仕事が複数並行させるような気力が維持できない。加齢か、と思うと情けない気持ちもあった。 さらに年末にインフルエンザのワクチンを初めて打ってみたのだけど、だめ…

(ECM 2207) Craig Taborn: Avenging Angel (2010) それにしても美しい

先般から、幾つかのアルバムを聴いて、過剰ではない音、の空間的な広がりのようなものに魅了された。硬質な音が如何にもECM好み、ではあるのだけど、現代音楽とジャズの境界線にピタッと音を流していく、そして自己陶酔的な美音ではなくて、緻密に作曲されて…

iMACを入手

仕事場に新しいPCを入れた。 ・27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデル・3.2GHzクアッドコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)・32GB 1,867MHz DDR3 SDRAM (8GBボード4枚)・1TB Fusion Drive・AMD Radeon R9 M390(2GBビデオメモリ搭載)・Ma…

Phil Woods: Phil Woods & The Japanese Rhythm Machine (1975) speak lowの疾走感

これも最近入手したレコード。ウッズのヨーロピアン・リズムマシーンが好きなことと、市川秀男のピアノが好きなこと、で気になっていた。1975年はアガルタ・パンゲアだけでない。いろいろな奏者が日本に来ている。 A面から聴きはじめると、案外ゆっくり。あ…

雪の夜は明るく暖かい(酔って帰宅)

Charles Lloyd: Soundtrack (1968)  ジャズ奏者キース・ジャレットを軽く楽しむ

昨日に引き続き、何故かロイドの未聴盤。 米国で買い集めたが聴いていなかったことに気がついたから。それにしても随分あるのだけど、どれも3−6ドルくらい。沢山売れたようだから、良く見かけるのだ。 このアルバムは1960年代のバンドの最後の録音。何とも…

Charles Lloyd: Flowering Of The Original Charles Lloyd Quartet (1966) ロイドを振り返ってみた

フェニックスで購入したロイドのレコード。1971年に、このカルテットが解散した後の発売のようで、ジャケットの絵がサイケ時代の気分、を振り返っているように見える。人気が沸騰した(と聞く)1966年の欧州でのライヴ。Dream weaverとForest flowerの間の時…

Woody Shaw: Live Volume One (1977) Stepping Stonesでモノ足りない向きには

先日のブレイキーのアルバムを聴いていて、薄幸の印象が強い(そんなのばっかりか)ショウを思い出した。やっぱり、いいよね。1979年に聴いて、ジャズが好きになる後押しをしてくれた奏者。 だから、今でもStepping Stonesが大好きなのだけど、もう少し聴き…

鈴木勲, 原田依幸, Tristan Honsinger: 慟哭(2009) 脳天を衝かれる感覚

凄い密度だ。そして彼ら3人の味、が完全に出尽くしていて、その接点で強い相互作用、が生じている。走る、止まる、下がる、上がる、引く、そのような様々な場面を非同期でありながら、音を紡ぎ合う。

阿部薫, 豊住芳三郎:Overhang-Party (1978) 音の美しさを

阿部薫, 豊住芳三郎:Overhang-Party (1978, ALM Records)A. Improvisation 4--August 5 (28:10)B1. Improvisation 2--August 5 (12:09)B2. Improvisation 3--August 5 (11:33)C. Improvisation 1--August 5 (28:06)D. Improvisation 1--August 13 (24:27)阿…

ディスクユニオン大阪(一日目)のレコード(阿部薫・豊住芳三郎のデュオ ほか)

ディスクユニオン大阪(一日目)のレコードが届いた。 一番の釣果が阿部薫・豊住芳三郎のデュオ。実はコレ以外の大半は1000円前後の盤ばかり。これは元気なときに聴こう。富樫雅彦、佐藤允彦、山本邦山のライヴ。聴く前から聴こえそうな企画なので、長く手を…

Gary Burton: Live In Tokyo (1971) ベースが与える躍動感

どうも1970年代のバートンのバンドには、もっさりとした印象があって、また経時変化による劣化が大きい、印象がある。ジャズ・ロックと称する音楽が好きでない、のもあるし、実際、その完成度が低いように思える、こともある。 このレコードはそんな印象を払…