K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

金沢・泉ヶ丘「リストランテ ラヴィータ」移転してから

移転してから、たまに行く店。ゆっくりと食事ができて、何よりも美味しい。はっとするような季節のモノもあって、彩りが楽しい。 今回は、前菜の白子や、鴨など、寒くなりはじめる時期らしいものを頂いた。ワインをたっぷり呑んで、楽しかった。中森さん、あ…

Grigory Sokolov: Suite From "Petrouchka" Ballet (1974) レコードで聴く美音は

以前からソコロフのペトルーシュカは気になっていた。CDで聴くと、濁りのない、粒立ったピアノの美音。メロディアでの吹き込み。 昨日、ロシアのsellerからのレコードが届いた。ペラペラのジャケット。レコードで聴くソコロフの音は、音の美しさ以上に、打鍵…

明るい夜・暗い朝

最近は金沢での暮らしに慣れてしまって、引っ越してきたときのような驚きを求めて、空や月をずっと眺めていたりすることもなくなった。当たり前のように、陰翳の強い空があって、明度が高く大きな月がある。そして、季節ごとに当たり前のように表情を変える…

長野・高妻山(2353m)頂上からの楽しい遠望

最初に記録的なことから。登山口は戸隠キャンプ場(1,178 m)。登りは一不動・五地蔵山からのコース。頂上は2353mなので約1200mの標高差。下山は五地蔵山の少し先から下降する「新登山路」。2年くらい前の地図では点線、ボクの30年前の地図には出ていない。…

(ECM1079) Jack DeJohnette: Pictures (1976) ドラムと打楽器の間を漂いながらも

ジャック・デジョネットのソロ、の性格を持ったアルバム。自身のピアノやオルガンとの多重録音もあるし 、クロンビーが加わったトラックもあるが、デジョネットのドラムを中心に据えて、その魅力、ビートの鋭さ、打音の美しさ、を伝えている。 欧州の奏者は…

秋の戸隠小舎

冬のスキーが中心の戸隠なのだけど、ふっと思いついて登山に出かけた。金沢から3時間あまり。近いので嬉しい。 朝の移動が辛いので、戸隠小舎に宿泊。相変わらずの「山宿」の雰囲気。山に登る前にくつろいでしまった。やや飲み過ぎ。 夕食の前後、随分長い…

Tyshawn Sorey: 公案 (2009) LPレコードが届いた

ここのところTyshawn Soreyにハマっている。近作はサイトからのダウンロード販売で、圧縮音源でないので、簡単に入手。このアルバムについては、iTunesとかの圧縮音源しかないので、どうしようかと思った。で、少し高価ではあるのだけど、最近販売開始された…

土曜の夜(新天地、美食街、木倉のうら)

昨日は朝のランニングの多幸感、体を取り戻した感触、を抱えたまま一日を過ごした。土曜なのに出勤日で、雨降りだったのだけど、気持ちよく過ごせた。 夕刻からは、A君と呑みに出かけた。最近は引き籠もったような感じでレコードを聴いている日々。仕事関係…

冬をおもう

この地で空や雲を眺めて暮らしていると、雲の隙間から射し込む光が随分先の季節のもの、のように感じることがある。まだ寒い、残雪残る春の頃に、夏のような強い光のもとで輝く高く雲、とか。 今朝、曇り空を見ていたら、低い雲が割れて少し明るくなってきた…

Jim O'Rourke: All kinds of people - Love Burt Bacharach (2010) 今宵のBGM

先日、名古屋で買った坂田明のCDで共演していたのがジム・オルーク。最近、Free jazzからimprovised musicまでかなり免疫が「復活」したが、ノイズ系は苦手感が残っている。坂田明との共演でのジム・オルークは、ややノイズっぽい感じ。 でも気になるから調…

渋谷毅, 市野元彦, 外山明: Childhood (2015) 気持ちがザラつく夕刻に

忙しい日々が続くと、夕方には気持ちがザラついてくる。最近は夜中まで仕事場に居る。 なんか意味もなく胸騒ぎのような感触が沸いてくると、困ってしまうので、仕事場の掃除を延々している。次第に片付いてくると、そんなザラツキも少しは減ってくる、のだけ…

再びの見上峠へ:秋の匂い、のようなものに包まれながら走る

ランニングと自転車を交互にして、脚の疲れ(というか壊れ)を抑えながら、運動量を確保しようと思っている。という訳で今日は仕事前に見上峠へ。前回はキゴ山手前の急坂で萎えてガッカリだったのだけど、さて。 何となく着座の位置、姿勢のようなものがシッ…

Tyshawn Sorey: The Inner Spectrum of Variables (2016) ジャズと現代音楽の垣根

勢いに乗って、Koan、Alloyに続きソーリーのアルバムをさらに聴く: 勢いでダウンロードし、最初に聴いたときは「何だこりゃ」と思った。ジャズではなくて、現代音楽じゃん、って。かなり好みなんだけど。聴いてから読んだ、Joe氏のコメントそのもの: で何…

Gary Peacock, 佐藤允彦, 富樫雅彦: Wave II (1987) ピーコックの曲作り

昨日届いたCD、早速、聴いている。ピーコックの曲作り、の素晴らしさが堪能できる一枚、じゃないかなあ。 Waveと銘打ったアルバムは3枚ある。 Gary Peacock, 佐藤允彦, 富樫雅彦の3人のトリオ。Waveは富樫雅彦主導、Wave IIはGary Peacock主導、Wave IIIは…

台風の夜に昔近所だった酒場へ

昔近所だったガレタッソへ出かけた。転居後は距離があることと、そもそも、独りで呑みに出かけることがなくなった。釣り、走り、自転車と朝が早くなったし。 昨日は、職場近所で呑むことがあったので、徒歩帰宅(6km)の途上にあるので立ち寄った。お気に入…

渋谷毅:渋やん(1982)まずは届いたので

まずは届いたので家のソファーに置いて、写真を撮ってみた。長く欲しかったアルバム。なかなか高価なので手が出なかったが、ボクの購入基準(当時の新品価格の2倍まで)に割と近いモノが出たので購入。3年越し、くらいの話。 少し聴いてみて、思ったのは、…

内川小学校上から熊走

金沢マラソン前のトレーニング。短時間での運動量が大きいことが嬉しい。内川小学校上で標高250m。その後、犀川まで降りてから熊走へ。標高が100mから200mくらいに上がる。ほぼ1時間で走りきれる25km。

今朝の金沢

夜明け前に眼が覚めてしまう状態が続いている。高くも、低くもない雲が空に満ちていて、夜明け前の空、夜明け後の空で光彩を放っている。まだまだ気温が高いのだけど、空の色は秋が深まっている。

大口純一郎、米木康志、本田珠也@金沢・もっきりや(10/3)粒立つ美音

昨年のケイ赤城トリオでの本田珠也が印象的であったので、今年もでかけた。大口純一郎トリオ。大口純一郎は1970年代からの長いキャリア、なのだけど、今まで聴く機会はなかった。 印象的であったのは、もっきりやのピアノを美しく鳴らしていたこと。今まで聴…

今季はじめての白子(東山・ロベールデュマ)

昨日は、レースのあとは休養。ゆっくりと音楽を聴いていた。夕暮れの頃から外出。 月曜の仕事の関係でやってきた若い2人を食事へ連れて行った。日曜日は空いている店が多くなく悩ましいのだけど、折角なので、東山へ。 自宅から歩いて40分。笠舞・小立野から…

Paul Motian Trio 2000 + One – On Broadway Vol.4 Or The Paradox Of Continuity (2005) ある夢想そして今のジャズ

昨夜、タイソン・ショーリーのアルバムを打たれたように聴いていた。柔らかな音響空間の素晴らしさ、とともに、ボクのなかではポール・モチアンと菊地雅章の姿が遠くに見えていた。 特に最晩年の菊地雅章の録音、ECMから出たモノ、が作り出す、少ない、選ば…

Tyshawn Sorey: Alloy (2014) 稠密な意図による淡い音空間

今日は仕事場で依頼された原稿を書いていた。休みなし。そんな日はapple musicのうえで知らない音源を探索している。 一日の最後で捕まえたのは、このアルバム。しばらく、先日取り上げたKoanのドラマーのアルバムとは気づかなかった。記憶力が減退している…

Derek Bailey: Playbacks (1999) 芯のように畳み込まれるベイリーのビート

デレク・ベイリーを聴いていると、いつも「微分された音」だと感じる。だから、音のはじまり、とか、音のおわり、のような区切りに鋭いトリガのようなもにが走る。結果的には、それが韻律のような働きとなって、暗黙のビート音楽、のような認知がなされる(…

近藤秀秋: Structures (2007) 静寂で美しい音、で考えたこと(高柳、Baileyとは何か)

御茶ノ水で何となく買ったアルバム。フリー系の奏者のアルバムなのだけど、静寂で美しい音。室内楽的な均衡がとれたアルバムで、即興なのか記譜されたものなのか、聴いただけでは分からない。作曲手段としての即興も、あるレベルを超えると、即興そのもので…