K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

年明け前後からの入手盤

一昨日(1/14)は東京へ出張。用務の隙間時間はお茶の水へ。ディスクユニオン・Jazz Tokyo、駅前店で猟盤。あまり冴えなかった。年末セールの後出しね。 まずはLPレコードから。 ECMの旧譜はなし。最近のものを2つ。(手を出さない積もりなのだけど) ジョ…

恫氤(どういん) Kenny Drew Meets Red Mitchell Live At Hizumidama-tei(歪玉亭) (1982) 昨日お茶の水で

昨日は仕事で東京へ。打ち合わせの合間にお茶の水へ。先日会ったばかりのワニ氏とぶつかるんじゃないかなあ、とかニヤニヤしながらディスクユニオンJazz Tokyoへ。勿論、そんな鉢合わせはないのだけど、以前、知り合いと鉢合わせになったことはあるので、い…

もっきりやの横の階段に居たアート・ペッパー

TwitterもFacebookも、デイヴィッド・ボウイのことがいつまでも流れている。 齢を重ねると、別れが生き残ることであると感じるなあ。ジャズなんか聴いていると、常に別れ続けている感覚。 もっきりやの横の階段を覗いたら、入り口に貼ってあったアート・ペッ…

Karin Krog: We Could Be Flying (1974) another side of Steve Kuhn

昨日に続きのような、another side of Steve Kuhn。 1970年代のジャズ・ロック・アルバム。北欧歌手の謳い文句である「静謐な空気感」は微塵もない。ガチャガチャ。カーラの「ブルースをそっと歌って」も、そっと歌っていない。なんか美空ひばりを聴いている…

(ECM1058) Steve Kuhn: Ecstasy (1974) ピアノ職人の技

ECMの実りある1974年の録音も終盤になってきた。前作のTranceと同時期の録音。ただし、Tranceは米国録音、こちらはオスロ。やはり、音はこちらのほうが遙かに美しい。 アルバムのタイトルが Ecstasy。前作のTranceといい、日本の某レーベルのエロ・ジャケッ…

IPA@もっきりや(1/11)肉体的な躍動と観念のバランスが絶妙

昨夜はノルウェイとスェーデンの混成グループIPAのライヴ。その前に金沢大学のコンボ(MJS?)の30分あまりの演奏。IPAと同じくtp, sax(as), b, dsの編成。1950年代のバップから60年代モードまでimpressionsで締めくくる30分。ドラムが以前、日野皓正来演のと…

(ECM1057) Bill Connors:Theme To The Gaurdian (1974) タウナー的音を狙うのだけど

久々にECMのレコードを取り出して聴きはじめた。ECM聴きで触発された感覚のままに、いろいろ聴いて歩くような狩猟採集民、のような彷徨の日々、だと思う。 1974年前半に米国で収録されたものが、ジャズに振り込んだ作品群ならば、1974年に欧州で収録されたも…

Miles Davis: STUDIO SESSION 1978(1978) 存在で主張するのでなく、存在を消して主張する

ここ1年くらい、菊地雅章の音が気になって仕方が無い。あの個性に掴まれた、のだ。ECMのレコード聴きと並行して、ゆっくり菊地雅章と向き合っていきたい。 ボクにとっても菊地雅章は彼の音と同じで、音と音の間の無音そのもの、じゃないかと思う。存在で主…

土曜日の朝に

久しぶりに雨が上がった。 光が射し込むと同時に、雲の幕が解れながら上がっていった。 部屋がふわっと明るくなった。レコードの盤面が光っている。聴いているのはGary PeacockのVoices。 ピアノは菊地雅章。 実はこの数日、あのピアノに掴まれていて、疲れ…

Erykah Badu: Worldwide Underground (2003) お昼休みの

今日は忙しいから、お昼休みのBGM。この中で一曲はドナルド・バードの曲、って云っても1970年代のソウル。Roy Hargroveがちょろでラッパを吹いている。 好みのソウル。

さようならPaul Bley

昨日、ポール・ブレイが逝去。実は幾枚かの盤を除き、苦手感がとてもあった、のだけど、ECMの歩みをレコード盤で追いかけているうちに、ECMの原点における彼の存在の大きさ、に気がついた。ECMが「21世紀のジャズ」の原点であるならば(ボクはそう思っている…

中川ワニ@cowry coffee ヒトが聴くジャズを聴くヒトになる

昨日の夜、珈琲焙煎人である中川ワニさんがやってきて、cowry coffeeでお喋りをしていった。ボクは2年振りに聴いた。 ヒトが聴くジャズを聴くヒトになる、のも悪くない。金沢に居ると、どうしてもネット情報中心にCDを入手。ワニ氏によると、CDを買うことは…

中川ワニ@cowry coffee ヒトが聴くジャズを聴くヒトになる

昨日の夜、珈琲焙煎人である中川ワニさんがやってきて、cowry coffeeでお喋りをしていった。ボクは2年振りに聴いた。 ヒトが聴くジャズを聴くヒトになる、のも悪くない。金沢に居ると、どうしてもネット情報中心にCDを入手。ワニ氏によると、CDを買うことは…

Aut To Lunch (2012) ドルフィーの音が造り出す「奇妙な感覚」

年末は自宅から離れていたので、幾つかのブログを参考にしながら、ネット上の音源を聴いていた。そのなかで、とても気になったのが、コレ。2012年録音で、2015年にネット上でリリース。 欧州のMonkモノはいつも気になる。ドルフィーのアルバムであった「キリ…

宮澤昭: 野百合 (1991)眼前に紫煙とともに浮かび上がる

浅川マキプロデュースの「Zero hour」という3枚のアルバムがある。1991年の録音。ピアノは渋谷さん。(多分)販売枚数は少なく、入手も少し難しい。LPレコードはone and only的存在なのだけど、CDのようなディジタル音源の場合、再発で揃えばよい(マスタリ…

音を聴く

ボクは昔から新年であらたまって、ということに馴染めない。そこに時間の不連続や楔を感じ得ないためで、行く年も来る年もない。まあ社会生活を送る上で不都合がない程度に、新年を祝った(ふり)をしている訳である。ヘソが曲がっていて、「空気」への非同…