K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Jonathan Kreisberg: Shadowless (2010) 最近のジャズも聴いている

書いた記事をみていると、古レコードの世界にどっぷり、のように見える。実は、最近のジャズも聴いている。 しかし、なかなか書いてみよう、という気分にならない。なぜだろうか。 中山康樹の近刊本「現代ジャズ解体新書」のなかで、ネットの発達のなかで時…

ジャズ会#31:ボクが好きなピアノ・ジャズ10枚(その1)

秋の風を感じると、ピアノ音楽を聴きたいって気持ちが強くなってきた。そんなことで久々に「ちゃんと」ジャズ会をやってみたいな、って思ってきた。好きな「ピアノアルバム」を10枚選んで、片面づつかけると3時間くらい。10枚、を選ぶのに難渋しそうなんだ…

Western Electricのスピーカ・ケーブル WE 24GA:音の純度

ボクは電気系の技術者なので、音響装置に関する様々な議論、が怪しくみえて仕方がない。とりわけ、ディジタル・オーディオでの高級USBケーブル、なんて明らかに狂っている、と思える。あれって、何だろうか。 スピーカー・ケーブルにも同じような印象があっ…

徳島・栄町「Bar 鴻 (kohno)」陸路6時間半の先に

陸路6時間半の先に、この街があった。初印象のとおり、開放的で優しい街だと思った。 仕事で徳島に来ている。ゆっくり来るのは20年振りくらいじゃなかろうか。まだ30代の頃、早春の瀬戸内の食べものが美味しかった記憶がある。眉山の麓、酔っ払って柔らかい…

Jukka Eskola: Hub Up (2006) 具合のいいフィンランド・ファンク

忙しい。朝、釣りに行って、午後から仕事。まだ働いている。土曜なのにね。出張が多く、仕事が滞っている。 そんなときの内向的な音楽は毒。軽いファンクっぽいフュージョンが気持ち良い。随分前に買った「よくわからない」奏者のCDを聴いている。ユッカ・エ…

真空管アンプのこと

点検・修理に出していた真空管アンプ4台が戻って来た。丁寧に部品交換・調整され、筐体の埃・錆も綺麗に落とされていた。もとの音から様変わりした豊かな音が溢れ出ている。驚いた。 そんなときに限って、早朝から深夜まで仕事。ゆっくり酒でも呑みながら、…

Kenny Barron, Charlie Haden: Night and the City (1996) 10年ぶりに金沢で聴いたBarronだったが

先日、金沢にケニー・バロンが来た。ベニー・ゴルソン、ロン・カーター、レニー・ホワイト。多分、ゴルソン抜きならば、随分と楽しめたと思う。ゴルソン翁の「緩いムード・テナー」がリードする臨時編成のバンド、バロンも随分と控えめな演奏。美しく、さら…

Bill Evans: I Will Say Goodbye (1977) 34年目の秋

昨日からBill Evansがこの世を去った日だとSNSが告げている。34年目の秋が来た。 だから今日の仕事場の音楽はビル・エヴァンス。当時、全くと言っていいほど話題にならなかった70年代のエヴァンスだけど、なかなか素晴らしい。昨今のジャズを先取りしていた…

或る日・旧い友人と

ボクはへん、特に子供の頃、とても偏屈だったので友人は少ない。結局のところ、自分にしか興味がないのじゃないか、って云ったヒトがいたがl、きっとそうだと思う。 とはいえ、半世紀以上生きていると、ささやかな社交性が身につくものだ、って呆れているの…

横浜・馬車道での猟盤

懐かしい場所。30年くらい前、横浜本牧ジャズ祭の実行委員って、やっていた。その頃、馬車道、伊勢佐木から元町あたりをウロウロしていた。そうそう、吉田町のジャズ喫茶・リトル・ジョンが溜まり場だった。たまに本牧のドルフィー。リトル・ジョン健在と知…

秋空と夏雲が交叉する白山へ

子供の頃からの友人を連れて白山に登った。前の日に雨が降り、どうなることか、と思った。 明け方から雲は東の方角へ去り、登山口に着いた頃には空が覗いていた。雨上がりの秋空が広がりはじめた。 そして、夏の残滓のような雲が流れる、そんな一日を過ごし…

(ECM1064/65) Keith Jarrett: Koeln Concert (1975) ふたつの西独盤

先日、西独盤のケルン・コンサートをもう一枚買った。いわゆるLCなし、「オリジナル盤」である。いままでの経験でも、同じECMのLPレコードでも音が違うような気がする。 金沢に帰宅して、いそいそと確認。 まずジャケットを比べると、全く違いはない。通常、…

名古屋・栄での猟盤(バナナレコード・jazz syndicate)何となく分かったぞ

東京から名古屋の仕事場への移動中に、栄のバナナレコード・jazz syndicateへ。大分と前に、RVG刻のBlue Note(オリジナルあるいはLiberty)を随分と安価に見つけたことがあって、寄ってみた。 今回の大物はドルフィーのFar Cry。オリジナル・モノ盤。昨日の…

名古屋・栄「jazz inn LOVELY」drunken fish (渡辺のりお・バンド)

仕事で、東京から名古屋に移動。午後遅くから20時頃まで拘束。勿論、移動中に名古屋のレコード屋に行ったが、その釣果は別途(よかった)。 さて仕事が終わる前に、知り合いのワインバー店主Iさんから、ジャズライヴの誘い。彼も名古屋に来ていて、FBでボク…

お茶の水での猟盤(disukunion Jazz Tokyo)ECMのオリジナル盤、Jazz the new chapter 2

仕事で東京へ。という訳で早速、いつもの場所へ。 上2枚は自分用。またもやキース・ジャレットのケルン・コンサート。このレコードは3枚目。すでに日本盤、西独盤(ただし後年のプレス、所謂LCあり)を持っている。あとCD1枚、高分解能ディジタル音源1…

(ECM1064/65) Keith Jarrett: Koeln Concert (1975) 或る曇り空の朝

或る曇り空の朝、35年前にはじめて聴いたこのアルバムをターン・テーブルに載せた。ボクのレコード蒐集の原点。 セットアップを若干変えただけで、JBLの古スピーカでも綺麗に高音が伸びている。忙しい朝だったのに、何回も聴いてしまった。 好きなジャズアル…

6年目の金沢、に気がつく

5年前の8月のお仕舞方に金沢に来た。だから6年目に入った、ということを数日過ぎてから気がついた。 空や月の大きさに驚いたり、水気を孕んだ風を心地よいと思ったり、夕暮れや明け方の色彩の階梯に惹かれたり、狭い路地や坂を彷徨ってみたり、したことすら…

些細な好奇心・驚きの変化

オーディオには根本的には関心がないので、あまりセッティングを触ったりしない。殆どの時間が「次に何を聴くか」、ということばかり考えてる。何らかのストレス 山水の真空管パワーアンプが故障。McIntoshの古いプリ、メインもメンテナンスが必要、というこ…