K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

Jazz (tp/tb)

Miles Davis: In A Silent Way

電気ピアノの音が実に甘く、美味しい

日野皓正: Mr.Happiness / Slipped out (1973) ウッディ・ショウやチャールズ・トリヴァーらと同時代を

年の瀬にこんなに素晴らしいアルバムを聴くことができるとは思わなかった。

Heinz Becker , John Lindberg, Louis Sclavis: Transition

木の肌触りが伝わるような、響きが空間を支配

Hannibal Marvin Peterson: The Tribe

ヴォーカル含めてラッパへの求心力最大。快感を感じるしかない、素晴らしい一枚

Woody Shaw: Basel 1980

Stepping stone以上の、最高の演奏じゃないかなあ

Don Cherry: Home Boy (Sister Out)

装置問わずの音。小汚いラジオかなんかで、木陰で聴きたい音

Will Miller: Resavoir

滲んだ感じ、美味しい雑音っぽい感じ、が楽しい

沖至: Opera Night- Itaru Oki From Paris (1984) 密かな愛聴盤

沖至(flh,tp), Alain Jean-Marie(p), Jean-Jacques Avenel(b), Oliver Johnson(ds) Recorded at Sysmo Record, Paris, 6 December 1984.

Chet Baker, Paul Bley: Diane (1985) 不良の結晶

Chet Baker(tp,vo), Paul Bley(p) Engineer [Recording]: Ole Hansen Producer: Nils Winther Recorded at Sound Track Studios, Copenhagen, February 27, 1985. Digital recording.

栄芝, 近藤等則 : The 吉原 (2003) 一歩も二歩も引いた近藤の電気トランペット

栄芝(唄, 三味線), 近藤等則(tp, beats)

近藤等則, Eraldo Bernocchi, Bill Laswell: Charged (1999) IMA解散後のこの辺りのアルバムが

記憶に引き続き近藤等則のChargedをレコードで入手。記憶と同じベルギー盤。DJ Krushがcreditされている記憶より、随分安い。ボクのなかでは記憶とドッコイの名盤。IMA解散後のこの辺りのアルバムが好きだな、と思う。

Miles Davis: Double Image (1969) missing linkのようなアルバム

Miles Davis(tp), Chick Corea(p), Wayne Shorter(ts,ss), Dave Holland(b), Jack De Johnette(ds) Recorded live in Paris, 1969. (Actually recorded at Teatro Sistina, Rome (Italy) on October 27, 1969)

近藤等則, DJ Krush: 記憶 Ki-Oku (1996) 退色した写真のような光景

昨日届いたレコード。CDと比較し、打ち込みの音が柔らかい感じがする。勿論、陰翳の強い音には変わりがないのだけど。 針のトレースが奏でる雑音が作り出す「場の音」というのか「空気感」が付与される訳だけど、そのような奏者達が意図しないものが、聴き手…

Woody Shaw: Live in Chicago, The Jazz showcase 1979

Spotifyに上がっているのを見つけ、朝から聴いている。ショウの絶頂期・コロンビア時代のライヴ。FM音源らしく、何種類もブートが出ているようだ。はじめて聴く。 ボクはStepping stonesでショウに魅了されたので、ジェファーソンとのバンドが一番好きだ。だ…

Don Cherry: Hear & Now (1976) Brown riceのような統一的な音空間はないが

先日入手したBrown Riceで頭の中はプチ・チェリー祭り状態、ということで引き続き、このアルバムを入手。 録音の1976年は、マイルスがお休みで、ポップなフュージョンが広がりつつあった、時期ではなかろうか。このアルバムもそんな時代なので、Michael Brec…

Don Cherry: Brown Rice (1977) 無境界の漂う音世界のなかに

邦題ではブラウン・ライスであるが、ジャケットをみると記載がない。後のArtist Houseのジョン・シュナイダーによるA&M Horizonシリーズの1枚。ヘイデンのアルバムなどの圭作多し。 チェリーというと最晩年のアルバムが好きだ。ジャンルや様式からはみ出し、…

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンとビリー・ハーパー

40年前、明らかに米国よりも欧州・日本でスポットライトを浴びた奏者達が居た。フリー・ジャズと主流派の中間より、ややフリー寄りという立ち位置だったかな。ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンとビリー・ハーパー。ENJAやBlack Saintなどの欧州盤に加え…

Hannibal Marvin Peterson: Live In Lausanne (1976) あの人は今、的な話じゃないが

最近どうしているのか分からないピーターソン。ビリー・ハーパーとともに1970年代末に日本で大いに持ち上げられていたように思うが、二人とも今はどうしているのか。(芸能人の、あの人は今、的な話じゃないが) いいアルバム、直球で吹き抜ける。one hornの…

Woody Shaw: For Sure! (1980) ショウは悲劇的か、そうではあるのだけど

これは先日、新宿で入手したアルバム。これでコロンビアのアルバム5枚は全て揃った。嬉しい。 当時のそのようなジャズ・サイトの一つに、ショウのディスコグラフィーのサイトがあった。ショウを「悲劇の奏者」と哀しみ、その偉大な業績を称える、といった感…

Ben LaMar Gay: 500 Chains(2018) 様々な曲調が適度な混沌さをつくり

シカゴのInternational Anthemは,ジェフ・パーカーやマカヤ・マクレイヴィンのアルバムが面白く、気になるレーベル。混沌とした音のなかから、荒っぽいアヴァンギャルド性を感じるような、音の始原への取り組みがアヴァンギャルドのような、というか。そのあ…

近藤等則: Blue in Amsterdam (2018) どんなことを思い浮かべながら聴いている、のか

1980年代のバンド、近藤IMAが復活という。懐かしい。はじめて1985年くらいかなあ、昭和記念公園で聴いたのが懐かしい。その頃の演奏が一番好きだ。 そのあたりのサイトを探っていたら、彼自身のレーベルからの直販サイトが。 ほとんどがソロなんだけど、昔の…

Hannibal Marvin Peterson: Tribute (1979) A面が素晴らしかったが

大阪で買ったレコード。かなりいい。特にA面。チェロを全面に出して、音響的な色彩をつけたなかで、鋭いフレーズを勢いよく出し続ける。そのスピード感で十分満足できる。実に聴き応えがある。彼の体の中から途切れずにフレーズが湧き出る感じが素晴らしい。…

鈴木弘, 富樫雅彦: Variation (1969)パラジウムと同年とは

先日、1969年から70年の日本のジャズのアルバムを購入して、確かに1960年代と1970年代の間の破断線があって、そして、それが1968年なのか1969年なのか、気になっている。1968年からの思潮の不連続的変化、のようなものが日本のジャズに及んだのはいつだろう…

Terence Blanchard Featuring The E-Collective@ Jazz Standard (New York) ファビアン・アルマザンが目当てだったが

今回の滞在では色々な場所で色々聴いてみようと思った。 テレンス・ブランチャードって聴いた記憶がなくて、確かSJ誌の胡散臭い「新伝承派」とかって祀られていなかったっけ?、って程度。最近、気になるファビアン・アルマザンが参加ということで行くことに…

Miles Davis: The Final Tour/ Copenhagen, March 24, 1960: 未だレコードの魅力は色褪せていない

1960年のマイルスクインテット欧州ツアーのレコードが届いた。 もともとboot紛いの音源がレコード時代からあり、やや食傷気味の演奏ではある。しかし、何よりも音がとても良い。力強い管の音のみならず、ケリーのピアノがあんなに煌めく瞬間があるとは思わな…

Miles Davis: Miles In Berlin (1964) 気になっていたモノラル盤

ブレイのついでに、気になっていたモノラル盤を聴く。随分前に購入していたが、ちゃんと聴いていなかった。このベルリンのライヴは独CBSがオリジナルでモノラルマスターから疑似ステレオ。それをモノラルで再マスタリングしたもの。全てアナログ機器でマスタ…

Miles Davis: Final Tour: the Bootleg Series 6 (1960) minowa君の云った通りだった。

minowa君の云った通りだった。 MILES DAVIS & JOHN COLTRANE. THE FINAL TOUR 1960. 入荷しました。とんでもなく素晴らしいです。Kind of Blue. のオリジナル盤を超えているのではないかと思うほど高音質。現代のCD技術は素晴らしいです。 pic.twitter.com/5…

Miles Davis: A Tribute To Jack Johnson (1971) ああ、ずっと聴いていたい

このアルバムのA面, Right offは何回聴いたか見当がつかない。コブハム、ヘンダーソンが刻む上でのマクラフリンが格好良すぎて、、、なのだ。creditを見て、ハンコックやグロスマンが入っていることに気がついたが、意識に残っていなかった。ギタートリオと…

Woody Shaw: At Onkel Pö's Carnegie Hall, Hamburg 1982 (1982) 眼前で響く

最近、発掘音源の発売が続くショウ。ショウのもとからゴードンのもとへ去った母親に連れられたショウの遺児(Columbiaのジャケットに写っている子供)が頑張っているようだ。 これは絶好調のColumbia期のお仕舞い方の時期のライヴ。CDとレコードがあるが、レ…

佐々木秀人・関根敏行カルテット: Stop over (1976) 米ジャズへの純な憧れが香料となっているような

先般の東京のカフェ訪問は得るものが大きかった、と思う。正統的なジャズ喫茶の愉しみ、のようなものを直球で受け取った。 美味しい珈琲を呑む。盤が変わる、その瞬間、カフェの空気が入れ替わる。おっ、と思って盤に目を走らせると、店の主人と目があう。お…