2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ボクが聴きはじめた30年前頃,ビッグ・バンドと云えばギル・エヴァンスと秋吉敏子/ルー・タバキンが人気の双璧だったような記憶がある。このサド・メル・ビッグバンドは解散の直後。メル・ルイスの単独リーダのビッグバンドに改変された後。1970年代には、19…
このアルバムはスウェーデンの唄い手Lina Nybergのボッサ、MPBのアルバム。スウェーデン語で歌っているそうだ。ベースAnders Jorminのバックよろしく、なかなかジャズとして聴かせる。面白いのは微温の肌合いが気持ち良いボッサの温度がさらに下がっている。…
ショスタコーヴィッチはピアニストとしてもピアノの独奏曲である「24の前奏曲とフーガ」の自作自演が聴きたくて入手。これは、そんなに感銘しなかったのだけど3枚目のピアノ協奏曲がとてもいい。勢いを音にするとこんな感じ、といった録音。
ジルベルトはStan GetzとのGetz/Gilbert(1963,Verve)で聴いてから、すっかり取り込まれていて、レコード屋で見かけたら手にしている。ガツガツとコレクター的な蒐集すること自体、ジルベルトの音楽と合わないような気がして、出会った持って帰る。そんな感じ…
João Gilberto: Live In Montreux (1985, Nonesuch) 1. Sem Compromisso 2. Meni Do Rio 3. Retrato Em Branco E Preto 4. Pra Que Discutir Com Madame 5. Garota De Ipanema 6. Adeus America 7. Estate 8. Morena Boca De Ouro 9. A Felicidade 10. Preco…
映画を少したくさんみて、満ちた月のもとで櫻坂を散歩をすると、淡い夢のお裾分けのようなものを頂戴できるのかな、と思っている。そんな訳で、ここのところ櫻坂フェチのような気分に浸って過ごしている。金澤の早春。
最近届いたCDが幾つかあって、正月の頃に読んだガイドブック(松本大輔の「クラシックは死なない」シリーズ3冊)を読んで注文したピアノ名演・怪演の 類。カツァリスの初期の演奏集(ラフマニノフ,チャイコフスキーのピアノ協奏曲が凄い)、ミケランジェリ…
気持ちに風を吹き込む音
そのタイトル、横光利一の小説は読んでいない。少し眺めただけで、面白くなかったから。だけど仕事に通う途中、幼稚園から流れるピアノの音を聴きながら見上げた空がとても青くて、小さな公園の真っ白な雪とのコントラストが眩しいなあ、と感じたときに、そ…
いつ聴いてもいいなあ、と思うのはDavid GilmoreのUnified Presence (2006)。コテコテのジャズ・ファンのボクは知らなかったのだけど、世間でDavid Gilmoreってピンク・フロイドだそうで。こっちのDavid Gilmoreは別人で黒人ギタリスト。楽歴はあまり知らな…
一日の終わりの斜光が嶺の麓から次第に頂きまで追い詰められていく時間。雪煙の向こうで散乱する低い陽の光。
随分沢山の本が流し目を送ってくるような書架。歩くとコツコツと木の床板が響く。心地良い。そんな気持ち良い二月の夕暮れにオヨヨ書林で手にした本。
春が近づいている。駆け寄るように近づいている。夕暮れに、肌に触れる冷たい大気からそれを感じた。外気温3℃なのにね。なんだか嬉しいような奇妙な時間。手持ち無沙汰な夕暮れに散歩の積もりで歩いたときの話。金澤駅から寺町台地上の安借家まで。
なんでクリックしたのだろうか。昨日、HMVから届いた。メキシコのラテンアメリカ・カルテットによるブラジルの作曲家ヴィラ・ロボスの弦楽四重奏曲集。どうもラテン・アメリカのものはジャズ、フォルクローレ、クラシックに係わらず、気持ちの隙間から入り込…
最近、特にベース奏者がリーダを務めるアルバムを買い求めることが多い。何故かボクにも分からない。だけど、ベースラインそのものに何かを求めていること には間違いない。クラシックを聴くようになってから、それもクラシック・ピアノを、稠密な音の配列に…
このアルバムはクルセイダーズのキーボード奏者ジョー・サンプルとレイラ・ハザウェイの共演。レイラはダニー・ハザウェイの娘。ちょっと唄声が気になった から入手した。基本的にはJoe Sampleのアルバム。まあなんと30年以上前のCarmelとかRainbow seekerと…
「辻まこと」を追いかけると、大正年間、彼の親の時代が透け通ってみえてくる。父親:辻潤、母親:伊藤野枝。関東大震災のどさくさで、憲兵大尉 甘粕正彦 の部隊に惨殺され、井戸に投げ込まれた「大杉事件」。先般、日経新聞の日曜連載「瀬戸内寂聴:奇縁ま…
最近は初心に戻って音楽ブログ、ときどき本とか独り言めいた記事で埋めていたように思う。まあタマには近所の美味しい和食屋。
ふと感じるときがある。このとき、は、あのとき、とは違う。なにか違う。コトバにはできないけれど。コトバにしても仕方がないのだけど。だけど,やはりナニカ、が違うことを感じてしまうことがあるのだ。 ふと入った酒場のカウンタで刻を過ごし、懐かしいヒ…