K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

Keith Jarrett: My Song(1978)、中山康樹「キース・ジャレットの頭の中」キースの曲・キースを読む

立て続けに「ジャズ評論本・ディスクガイド本」を買ったので、割と集中して読んで、考えている。これは、その1つ。 中山康樹「キース・ジャレットの頭の中」というタイトルで、この表紙。おおよそ中身が透けて見えるようだった。 表紙は1960年代末のrestora…

ジャズ、を考えている

暫く投稿できていなかった理由なのだけど、「例の本」を少し読んでいて、やや困惑している部分があって、その考えをゆっくり熟成(発酵?)させていたから。自問自答の繰り返し。 ジャズを聴くとは? improvisationを聴く、ということ。作曲行為のひとつの在…

春のような光景が広がる南の空

早い春の風情。茜色に染まった白い山が、遠くで揺らいでいた。

朝っぱらからJoe Pass: Virtuoso聴き比べ、という音楽道楽

このアルバムの録音は確かに良い。まず入手した日本盤であっても、奏者と聴き手の距離は近く、音の柔らかさと強靭さ、を完全なリアリティで伝えているように思える。

David Liebman, Marc Copland: Bookends (2002) 昼に見る夢、夜半に見る現(1枚目)

忙しい日々、が舞台の上の幕のように落ちた。そして、手応えのないような時間が飛来した。だから、硬質の時間に背中から突き上げられた痛み、も辛いが、捉え処の無いふにゃっとしたような軟質の時間に包まれる、ことも辛い。少し、放心気味で曲を探す。 窓の…

ECMレコードのこと

ECM

先日、ECM狂達と呑んだとき、キース・ジャレットの「サンベア・コンサート」の話になった。

Pat Metheny: Kinの高分解能音源(96kHz, 24bit)をダウンロードした

ボクがダウンロードした音源は米国のHDtracks。国内のe-onkyoよりは安価。ただし、著作権の問題か日本からは音源の検索が難しい場合が多い。ご参考まで、という情報。

Steve Reich: Music for 18 Musicians (1978) 窓の外に降る雪を眺めていると

冬の光景を眺めているような音楽だ。灰色の空と云ってしまえば、その細部に宿る美しさのようなものは見えない。そうではなくて、僅か視野角数度のなかに収まる淡い黒煙のような雲が現れたり消えたり、雲が割れた南の方角から光が漏れ出したり、寺町台地の上…

Michel Petrucciani: Oracle's Destiny((1982) カルフォルニアのフランス人の音

昨年観た映画のひとつにペトルチアーニの「情熱のピアニズム」がある。ドキュメンタリーとしてはまずまずで、何よりもロイドとの出会い、カルフォルニアでのギグの様子の映像が嬉しかった。あとはまあ、女性遍歴、の話なので、そんなことは、どうでも良かっ…

ディジタル・オーディオ用MAC miniのトラブル(Audirvanaの設定に注意)

昨日からいい気持ちでオーディオを楽しんでいたら思わぬ災難。Mac miniを音響用に使っていて、そこにオーディオ・プロセッサのAudirvana proを載せている。 McIntosh C2500内蔵のDA変換器はUSB接続で192kHz 32bitまで動作させることができる。それもあまり意…

Gidon Kremer: Bach: 3 Sonatas & 3 Partitas for Solo Violin, BWV 1001 - 1006 (1980) 音のこと

(前の記事の続き) プリ・アンプが気になったのは、名古屋栄のハイファイ堂で、このアルバム(日本盤)を聴いた時。レコード販売コーナーの一角にあった大きな音響装置からの音は、ヴァイオリンの周辺の音場までも再現していて、空気がピリピリしていた。あ…

McIntosh C2500: はじめて買った管球式プリ・アンプ

買った動機は至って単純。DA-200の電源の唸りが取れず、気になってきたこと。また保有のプリ・アンプ McIntosh C22(管球)の柔らかい音はいいのだけど、何となく再現性の悪さが気になってきた事。そして、もう1台のプリ・アンプ 山水C2301 Vintage(MOSトラ…

Blossom Dearieのレコードと、その裏に記された....

連続投稿だけど、これは保有レコードのアップ。ボケてきたので、同じレコードを買うことがないように、ということ。

Blossom Dearie ‎– Songs Of Chelsea(1987)

LPレコードで聴いている。柔らかい声に包み込まれる。それだけで十分。降り続く雪の朝、ターン・テーブルに載せて聴くレコードを選ぶのに、少し時間がかかった。この数年ないくらい気持ちが疲れていたので、ふっと手にしたのはブロッサムのレコード。 いつだ…

Pat Metheny: Kin (←→) (2013) 「自己完結されたメセニー世界」に連なる音

今回のパット・メセニーの新作は「聴きたかった音」そのものであり、きっと多くの人が満足するんじゃないかなあ、という内容。要はECMの後 半からGeffenの前半くらいのPat Metheny GroupやSecret storyのような、ある種の「自己完結されたメセニー世界」に連…

Miroslav Vitous: Mirosrav (1977) 音の純度

このアルバムパーカッションとのデュオ。もっとも多重録音を行っているので、デュオ・アルバムという趣ではない。今に至るまで、一貫して変わらないヴィト ウスのspacyな音。多重録音されたシンセサイザの音がそのようなヴィトウスの音世界を遠くに浮かぶ雲…

Anna Maria Jopek & Pat Metheny: Upojenie (2002) 清澄なポーランドの声

アナ・マリア・ヨペックの声、清澄なポーランドの声、を楽しむことができる。ボクは仕事のなかでポーランド人との呑んだこともあって、体躯も大きく、肩幅の大きさに驚いたことがある。女性も。だから、声が清澄であっても、声量は大きく、迫力のあるものだ…

Bob Curnow's L.A. big band: Music of Pat Metheny (1994)あの頃のメセニーをビック・バンドで

80年代以降、日本も含め広く親しまれたジャズ奏者の1人はパット・メセニーじゃないだろうか。1980年頃、Americam Garageの頃はまだマイナな感じだったけど、ECMからゲフィンに移った頃から、FM放送なんかで良く聴かれたような気がする。1990年代前半の頃。ボ…

Egberto Gismonti: ZigZag (1996) 白濁した曇り空のなかで

この1週間、自室にやってきたプリ・アンプ(McIntosh C2500)を動かし続けている。いわゆるエージング。1週間もたつと驚くほど柔らかい音になっている。エージングは「子犬の躾」と同じだと思うので、好みに合う演奏を流している。iTunes+Audirvanaの再生ソ…