K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2015-01-01から1年間の記事一覧

岩魚・山女の炭火焼き

昨日は友人達が集まって宴会。持ち寄り材料の炭火焼き。 遠火で炙った岩魚・山女はうまかった。夏の釣果を秋のお仕舞いに頂いた。 金沢の郊外だったので、空を見上げるとオリオン座がくっきりと。 夜半過ぎ遅く、冬の空を眺めて散会した。

11月の金沢

昨日は名古屋から来客があった。かつては異なる会社の技術者同士。また、ともに第二の人生。彼の会社は後から追いかける我々にとって遠く、巨大な存在であった。そんな30年以上前のことを思い出しながら、今は新しいことをやろうかという相談。とても楽しい…

旧ソ連メロディア盤の音を大きなタンノイのスピーカで聴いた夜

珈琲豆が一週間ほど切れていた。いつもの店に豆を取りに行ったついでに(取りに行く口実に、か)、大きなタンノイのスピーカで、札幌で手にした古いロシアのレコード盤の音を聴いてみた。 焙煎人ともども驚いた。無色透明で歪みのない音。誇張も潤色もなく、…

Anatoly Vedernikov: バッハ・英国組曲(1985) 札幌で入手したソ連Melodia盤

札幌のクラシックレコードの店で旧ソ連のMelodia盤の良さ、を教えて頂いた。なんとなく東西冷戦下のソヴィエトの録音技術は??だったので、勝手に音が良くない、と思っていたのであるが、違う、らしいのである。カッティング装置がトランジスタ化される時期…

この1ヶ月ちょいとで入着したECMレコード

ECM

だいぶんとゆっくりになりながらも、ECMのLPレコードを集めている。ゆっくりになったのは、国内での新たな入手が難しくなっている、あるいは法外な価格が増えている、そんな理由。オークションはダメすぎる値付けが多いように思う。ボクのなかでの適正価格は…

久しぶりの札幌

今週末は金曜から日曜まで札幌に出張。なかなか人遣いが荒い。 まあ金曜日は移動日、土曜は日曜イヴェントの待機、なので楽なのだけど。現在は金沢までの長い帰途。 札幌は晩秋から初冬。中心地から微妙に外れた路地裏に砂塵が舞っていたこと、光の色彩感が…

札幌・すすきの「Jamaica」久々のジャズ喫茶

ジャズ喫茶に行かなくなって、久しい。何故だろう。やはり、知らないレコードと行き当たる、素晴らしい音と知り合える、それが魅力だと思うのだけど、酒場の要素が強くなると、ソチラに意識が行かないからだと思う。だから、結果的には酔狂な焙煎人がやって…

札幌・Echoes(エコーズ) 久しぶりにクラシック音源をレコードで

知らない場所のレコード屋を訪ねる、ことが楽しい。良い印象があれば、その土地の景色のなかに溶け込む。古本屋と中古レコード屋は欠かせない風景の一部なのだ。 今回はレコード屋。久しぶりにクラシック音源をレコードで入手した。ジャズには、ピンとこなく…

Kindle paperwhite: 本を読むということ

ボクにとって本を読むということは、紙の質感を掌の中で感じる、ようなもので、電子本は全く馴染まない。そもそもが検索性が悪い(斜め読みができない)。 ボクの習慣の一つに、旅行(全てが仕事だけど)に本を沢山持って行くこと、がある。読みたい本が手元…

田中康弘:山怪 山人が語る不思議な話(2015) 森への畏れ

1週間ほど前、FBの広告欄に出てきてから気になっていた本。あまり怪談には興味が無い(子供の頃は怖かったが、どうも、そのようなものを感じる感性がない、と分かったので)のだけど、レビュー(だったかな)に「現代の遠野物語」とあったので、眼を引いて…

Gil Evans, Steve Lacy: Paris Blues(1987) レコードで聴いて感じたこと

密やかに好きなアルバム。だからレコードが欲しかった。しかし1988年に発売されたアルバムは既にCDが主流であり、レコードでの入手が難しいものが多い。本盤も決して希なレコードではない筈なのだけど、この数年、入手できずにいた。海外サイトを確認すれば…

新雪の峰へ(別山・チブリ尾根)・山に霊性を感じるとき

東京からSさんが再びやってきた。6月の残雪期の白山以来の登山になった。いつも秋のチブリ尾根はいいや、って云っていたので。 彼が来ると、食べる・呑むで賑やかしく、楽しい。そして、別山へ向かった。天候は雨から次第に回復。不安な心持ち。 市ノ瀬に着…

ひよこ(200万PVの夜)

昨夜は、東京から来たSさん達と200万PVお祝いの会食(ウソ、たまたま)。美味しいステーキを頂いた。 300gだけど、まったくペロリ。 (食べ物話は検索でヒットしない形でアップ。地元の名店の予約が難しくなっているからね)

Kamasi Washington: The Epic(2015) 力作、には違いないが

ジャケットを見た瞬間、思い出したのは、(スミマセン)、永井豪の「オモライくん」。40年くらいの記憶の底から飛び出して笑ってしまった。ネットで「オモライくん」を探したら、全然似ていなかったけど。衣装が「こも」に見えたんだよね。職業としての乞食…

水野和夫:資本主義の終焉と歴史の危機(2014) 資本主義の実相

読書の秋。この本は面白かった。ゼロ金利状態が先進国に先駆けて突入した日本。そのゼロ金利の意味を、長い歴史の中で「資本主義の終焉」と位置付けている。そのメタ現代へ最初に日本が突入しつつある、という話。ゼロ金利は資本主義が利潤を得ることができ…

いよいよはじまった下り坂の空へ

いよいよはじまった下り坂の空へ。 驚くほど機嫌がよかった10月の空から、突然、崩れた。そして、約束のように雨が降り、風が吹く。 直に昼間から雷が鳴るだろう。部屋に籠もって、窓から低く垂れ込める雲を、にやにや眺める日々がやってくる。 谷底をうろう…

The Bad Plus Joshua Redman (2015) 発売されて、すぐ入手したが

発売されて、すぐ入手したが、そして気に入ってよく聴いたのだけど、何が気に入ったのか自分でもよく分からなくて、いや、今でも分からないのだけど、聴いている。 レッドマンについてはデビューの頃、アルバムを2つ入手して、聴いた。1つめは、あの悲鳴の…

Steen Rasmussen: Precenca (2015) 仕事場で小さな音量で

仕事場で小さな音量で、最近聴いているアルバム。デンマーク人がすなるブラジル音楽。 北欧のMPBとかボッサって、やや温度が低く、「冷やっこい」印象があって、今の季節にあっているかな、って思ったけど、案外そうでもなかった。熱くはないが、暖かい。と…

Helen Merrill: Music Makers (1986) フランスのレーベルOWLも

ECMのレコードを蒐集している。CDも欲しいが、数が多すぎる。死ぬまでに聴き終える気がしない。だから好きな70年代の音が詰まっているレコードに焦点を絞った。同じように、幾つかのレーベルは気になっているので、見かけたら買う、ような集め方をしている。…

Deep Tone Project: Flow(2014) ウクライナのジャズ

以前、ディスクユニオンに出かけたとき、試聴して気に入ったアルバム。ウクライナのジャズ、だそうだ。 ポップにはECM好きには、ということだったので試聴したのだけど、確かにECM的ではあるが、やや暖かめ。また尖った感じは全くなく、穏やかで聴きやすい。…

Brad Mehldau: 10 years solo live  遂に手が出た8枚組LPレコード

昨夜、届いていた。注文してから、わずか3日くらい。米国からの配送。700円の関税が取られた。 toshiya氏のブログを見たら、我慢できなかったなあ。 購入時点で、MP3ファイルのダウンロードを行い聴いている。メルドーって知性の人であり、考え抜いて弾いて…

暗い時候・妖しい坂

少し前に書いた記事では、道迷い、のような形で感情の基部に手を差し込むような、そんな不安感を掻き立てるような狐狸、のようなものについて書いた。決して危ないような感覚はなくて、むしろ悪戯されているような感覚なのだけど、そのときの気持ちの根が切…

石川九楊:日本語とはどういう言語か(講談社学術文庫) 日本ということの古に思う

日本語とはどういう言語か (講談社学術文庫) 作者:石川 九楊 講談社 Amazon 普段、日本語を使って仕事をしている。技術者ではあるけど、書くことはとても重要で、考えていることを論理とし、場合によっては学術誌や本の形で出版する。技術者ではあるのだけど…

(ECM2470-72) Anthony De Mare: Liaisons: Re-Imagining Sondheim From The Piano(2010-2014)

これはECMのNew series。クラシック、現代音楽のシリーズ。先般のティグラン・ハマシアンのECM作品は、このNew seriesではなかったが、古楽と現代音楽を合わせたような典雅なもので、 New seriesと思わせるような仕上がりだった。このアルバムは明らかにジャ…

ロイヤルハンチングス@cowry coffee アコウスティックな空間での、アコウスティックな音

出張が続くと気分がささくれてくる。そんな様子が目に見えていた。もっきりやでの北欧奏者のデュオも逃したし、残念 門脇君のところでのクラリネットとコントラバスのコンサート、出張で行けないと思っていたのだけど、小松からクルマを急がせると間に合うこ…

Chassolのライヴ映像(実はもうすぐ、もにょもにょ)

昨夜もIndiamoreの映像を見ながら、ソファーで寝込んでしまった。麻薬のような音。 Big Sunの映像に音をharmonizeさせたライヴ映像があったので、貼り付ける。昨日のオバマの演説よりは面白い。 最近、少しまじめに音楽のことを書いているが、実はもうすぐ20…

Obama harmonized by Chassol

Youtubeでシャソールのヴィデオをピックアップしていたら、こんなものもあった。ヒトの話し声へ鍵盤を重ねる彼の典型的な音を楽しむことができる。面白い。

Chassol: Indiamore (2013) インドへの、視点

水曜日にCDが届いた。シャソールの追加2枚。 先日聴いたBig sunから、時間的に遡る聴き方となるが次はIndiamore(2013)。CDのケースのなかに入っていたヴィデオのDL情報をもとに.movファイルをダウンロードし、映像とあわせて見る。 Big Sunはマルチニクの映…

またもや仙台

1週間もおかず、再び仙台へ。 今年は縁があるなあ。 短い滞在時間は仕事の他は酒。 案外、ストレスが大きい第二の人生だから、やっぱり酒は友だなあ。トホホ

Woody Shaw: Imagination (1987) さようならショウ

これも仙台で入手したレコード。ボクはショウのトランペット、鋭い響きをドライヴさせる様、が大好きだ。特に1980年頃のコロンビア盤はいいと思う。未だにヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ、stteping stone、は素晴らしいと思う。河原町今出川のジャズ喫…