K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

夕暮れの頃

この数日、夕暮れが近づくと黄金色の強い光が降り注ぐ。 街が深い金色に染まったあと、幕が落ちたように宵が深まる。 そんな日は早く帰って、ゆっくり時間を過ごしたい。 そんな夕暮れにターンテーブルを眺めていた。半世紀以上前にプレスされたモノラル盤を…

Hip Hop Jazz; Acid Metropolis, Vol. 1 (1996) ダラスで買ったコンピレーション

よく米国に行っていた頃、ダラスで買ったコンピレーション。その頃(2000年頃)、Acid JazzとかSmooth Jazzとか銘打ったコンピレーションが格安で出ていて、よく買ったものだ。気楽に聴けるからね。 冒頭のマセオ・パーカーの曲で、電気ピアノのくぐもった…

Bill Evans: The 1960 Birdland Sessions (1960)

Bill Evans: The 1960 Birdland Sessions (1960) 1. Autumn Leaves 2. Our Delight 3. Beautiful Love / Five (Closing Theme)4 4. Autumn Leaves 6:48 5. Come Rain Or Come Shine / Five (Closing Theme) 6. Come Rain Or Come Shine 7. Nardis 8. Blue In…

日野皓正: Hip Seagull (1977) まっすぐな感じのトランペット

昨日はフレディ・ハバードだったので、今夜は日野皓正。ボクの頭のなかで二人は同じ部屋に入っていて、あまり難しい音楽をやっていなくて、割とまっすぐに吹き抜けるような感じが魅力、という奏者。だからRed Clayのあと、聴きたくなった。 そんな「まっすぐ…

Freddie Hubbard: Red Clay (1970) スカっと抜けていくジャズをタマには

この2年くらい、昔のLPレコードの音に惹かれて、最近の録音はあまり聴いていなかった。最近、中川ワニ氏のCrazy(褒め言葉)な蒐集話やグラスパ本とかの刺激もあって、戦線復帰を模索中。10枚くらいは最近のものを手にしたけど、なかなかアタリはとれない。…

Philip Glass: Solo Piano (1989) 暖かい春の雨、のように

狂おしいほどの櫻の日々、もようやく下火になってきた。ほとんど10日近く晴れた後、暖かい春の雨、が降っている。今朝は安心してゆっくりと本を読んでから仕事に出た。随分と長い間、気持ちのなかの均衡を崩しながら過ごしているのだけど、僅かばかりの安寧…

口三方岳(1269m)残雪を求めて再び

日曜日は雨だと思っていた。最近の天気予報は油断ならなく、刻々と予報を変え、結果として晴れることが多い。この日もそう。前夜に晴れることを知って、急に山に行きたくなった。 そんな訳で、急遽、セイモアスキー場から口三方岳へ。昨年の今頃登って、残雪…

犀川上流で1日潰す楽しみ

酒での知己に誘われ犀川上流へ。熊走の先にある上寺津の発電所から渓流に下りる。それが朝8時過ぎ。 まったくの素人に優しく手解きするK太氏に大感謝しながら針を下ろすこと何回だろうか。坊主だったのだけど、すっかり楽しむことができた。爽やかな渓流の…

古の金沢を想い走る(辰巳用水遊歩道から末町、4月17日)

まだまだ天候が良いので、櫻を見ながら走る。 自宅=>小立野=>辰巳用水遊歩道=>末町=>犀川小学校 往復12km。4日で累計45km。

卯辰山の櫻(4月16日)

今年の櫻は、朝夕の冷え込みもあって、とても長い。多分、黄金週間の入り口まで続くのではないか。卯辰山の櫻は市内よりも遅れて咲くので、ちょうど良い塩梅だった。  

まだまだ櫻がいっぱい(4月15日)

つい今しがた気がついたことがある。櫻に気持ちを持っていかれてから、時間の早さが急に緩和され、金沢があたかも東南アジアの片隅のように、ゆっくりとした姿態のなかにある、と思えるようになってきた。

Now vs now: Earth Analog (2013) 音を忘れそうな日々だけど

音を忘れそうな日々だけど

工藤和彦 うつわ展@花のアトリエこすもす

古来、日本人の感性の中で動植物とヒトとの垣根は随分と低く、森羅万象のなかで、ともに静物としての有り様が認識されているという。だから植物にしても、ヒトと同等の存在として扱われていて、だから、ハナ:花:鼻、メ:芽:眼、ハ: 葉:葉、ミ:実:身な…

肌寒い金沢・まだまだ映える櫻花

昨日は犀川河畔での花見。柿畠のイタルさん、お世話になりました。 二次会まで呑んで、すっかり花の季節はお仕舞い、の積もりで居た。 今朝、いつものようにレコード盤に針を下ろし、カーテンを開けた。 レコード・プレヤーのアームの向こうに、未だ勢いの良…

工藤和彦さんの器(工藤和彦 うつわ展@花のアトリエこすもす)

今年も工藤さんが金沢にやってきた。昨夜は笠舞のおでん屋で一献。温暖な西湘出身なのに、旭川で器を作っている、という方。偏西風に乗って飛来し、長年にわたって積もったオルドス由来の黄土でできた器。幾重にも濃淡が重なった色合いを見ているだけでも楽…

ディスクユニオンJazz Tokyo: もう少しCD回帰でもLPレコードだけど

昨日はお茶の水へ。勿論、Jazz Tokyo。Vintage盤のセールだったけど、驚くほど冷静。古いジャズについては、古いレコードで聴きたいものについては、一揃え集まったかな、って感覚。勿論、そんなに沢山・体系的にある訳じゃないけど。ECMをじっくり集めるこ…

新宿ディスクユニオン・少しCD回帰まだまだLPレコードだけど

新宿ディスクユニオンに出かけた。先日、中川ワニ氏と音楽談義をする機会があって、なんとなく最近のジャズと距離を置いていることが寂しくなった。ドラムを中心としたリズムも在り方が、上手く云えないけど面白く変わってきているようにも感じられたから。…

橋のある光景(もう少しだけ櫻のこと)

櫻橋のあたり

Jan Gunnar Hoff@もっきりや

最近知り合ったECMフリークのK君とJan Gunnar Hoffを聴きに行った。あまり欧州方面に眼が届いていないので、知らない奏者なのだけど、折角、ノルウェイから日本に来たのだしね。聴く事にした。K君がピアノ前に陣取って、最高の席をとってくれていた。ありが…

音楽のことは暫し忘れて

めぐみ幼稚園の園庭 

月夜の櫻、を見た

金沢に来て、4年半が経った。はじめての冬が過ぎて、はじめての春、長い櫻の時候に驚いたものだ。それに加えて夜の寒さにも。それから5回目の櫻を迎えた。 ふっとしたことから、近所のS君達と夜櫻。少しだけビールと日本酒を持って。綺麗な月夜。おまけに…

冬と春の狭間に咲きはじめた櫻

寒い。時折、雪すら舞う。4月のはじめは、いつもそうだ。鎌倉に居たときに感じた、包み込むような温み、のようなものはない。 寒さを突きつけられるような厳しさの中で、花が咲く。そんなことを新鮮に感じたのは、もう4年も前のこと。早いものだ。 金沢の…

1979年の小冊子(2)カイエ1979年8月号

少し記憶に引っかかるトコロがあって、書棚の奥を探してみた。 出てきた。カイエ1979年8月号、キース・ジャレット特集号。油井正一がキースに苦言を呈する記事、なんかがある面白い特集号。 その裏表紙がトリオ・レコードの宣伝。谷川俊太郎のエセーが出て…

浅川マキ:あの男が死んだら(1972,1981,1996)酩酊しながら

その夜も酩酊していて、意識は断続的。とかく疲れているのだ。 他の客も消え、ふっと聴こえてきた曲が「あの男(ヒト)が死んだら」。ボクが好きな曲なので、そこですこしだけ眼を覚ました。しかし、ボクが知っているその曲よりは少し軽く、声の陰翳が少し足り…

Lyle Mays: Solo Improvisations for Expanded Piano(2000)

この街には老人が多い。子供より沢山居るように思える。街を歩いていて、はっ、とするときがある。街角で座って空を見ているような彼ら、の瞳に、何も映っていない、ただ大きな空虚な広がりだけがあるような。そんな印象を受け取ってしまうことがある。 ラリ…

1979年の小冊子

1979年にジャズを聴きはじめた。その数年前からラジオでよくキース・ジャレットのケルンコンサートの出だしがかかっていた。その音が気になっていた。たまたま友人の兄が持っていて、どういう経緯か、ラジオの美しいピアノが「それ」だと知って聴いた。そし…

Fusion For Miles: A Guitar Tribute(2005) 眩暈がするような豪華なギター弾きたち

眩暈がするような豪華なギター弾きたち、のアルバム。全般的に70年代マイルスの空気で、1960年代から1980年代までの楽曲を取り上げている。それぞれの曲で弾くギター奏者はMike Stern、Bill Frisell 、Bill Connors、Pat Martino、Bireli Lagreneなど。このC…