Live/Spot
暫く 前の日曜日、久しぶりに穆然に出かけた。 食事の後だったので、毎度のパターンでアイリッシュ・ウィスキーを二杯。 ふっと眼に入った写真とポスター。 酔っ払っていることもあるが、意識が何十年という時間と交叉するような感覚だった、ボクが居なかっ…
1983年春、就職で関西から関東へ出た。元来、人見知りが強く、友人は少ない。かつ、内向的な割には自意識が肥大。自分でも扱いに困る始末。 そんな人間が、会社という閉鎖空間でやっていけるのか、そんな悩みのなかにあった頃。一方で、家庭の縛りのようなも…
ついにEvan Parkerを金沢で聴くことができた。主催者のヴァイオリン奏者・島田英明氏の招聘によるもの。そのご尽力に深謝致します。 はじめて入ったシアター21は大きさもほどよく、50人ほどの聴衆の前でPAなし、で彼の演奏を堪能することができた。 若い頃聴…
早朝、ネットでこの情報に接したとき、驚きを禁じ得なかった。Evan Parkerのレコードをはじめて買ったのは学生の頃、1980年あたりじゃないかな。35年も昔の頃。社会人になってから、会社の寮で、ライヴ盤を酔っ払って大音響で聴いていて怒られた記憶が、未だ…
東京でエグベルト・ジスモンチとナナ・ヴァスコンセロスのデュオがあるとの情報が駆け巡った(知らせてくれた方々に深謝)。 ECMでの彼らの音、に魅了されて長い。もう彼らも、随分と齢を重ねている。行かねばならない、と思った。 とても無理をすれば、行け…
TwitterもFacebookも、デイヴィッド・ボウイのことがいつまでも流れている。 齢を重ねると、別れが生き残ることであると感じるなあ。ジャズなんか聴いていると、常に別れ続けている感覚。 もっきりやの横の階段を覗いたら、入り口に貼ってあったアート・ペッ…
昨夜はノルウェイとスェーデンの混成グループIPAのライヴ。その前に金沢大学のコンボ(MJS?)の30分あまりの演奏。IPAと同じくtp, sax(as), b, dsの編成。1950年代のバップから60年代モードまでimpressionsで締めくくる30分。ドラムが以前、日野皓正来演のと…
昨日の夜、珈琲焙煎人である中川ワニさんがやってきて、cowry coffeeでお喋りをしていった。ボクは2年振りに聴いた。 ヒトが聴くジャズを聴くヒトになる、のも悪くない。金沢に居ると、どうしてもネット情報中心にCDを入手。ワニ氏によると、CDを買うことは…
素晴らしいライヴを年の瀬に聴いた。 ケイ赤城トリオ:ケイ 赤城(p) 若井 俊也(b) 本田 珠也(ds) 特に目新しいことをやっている訳ではない。いわゆる主流派ジャズ(死語だなあ)の延長にある、とても正統的なものである。が、そこには強烈なドライヴへの指向…
今日から金沢は冬らしい一日に。数日前まで日中に摂氏10度を超えていたのがウソのように冷えている。少々、こたえている。 予約はしていたものの出かける気力が失せかけていたのだけど、12月は「もっきりや月間」と決めていたので、行くことに。今月はヘルゲ…
今年もヘルゲ・リエン・トリオがやってきた。昨年、ライヴではじめて聴いたときの驚きは生々しい。楽しみにしていた。CDで聴く印象と全く違った、美音が攻める演奏。 1970年代のキース・ジャレット・トリオを彷彿とさせるような、フォークを想起させる旋律。…
ジャズ喫茶に行かなくなって、久しい。何故だろう。やはり、知らないレコードと行き当たる、素晴らしい音と知り合える、それが魅力だと思うのだけど、酒場の要素が強くなると、ソチラに意識が行かないからだと思う。だから、結果的には酔狂な焙煎人がやって…
出張が続くと気分がささくれてくる。そんな様子が目に見えていた。もっきりやでの北欧奏者のデュオも逃したし、残念 門脇君のところでのクラリネットとコントラバスのコンサート、出張で行けないと思っていたのだけど、小松からクルマを急がせると間に合うこ…
ホーチミンに来てからは、仕事と酒食で忙しく(!?)、アップできないでいたけれども、今日は帰国日。 2日目の夜には仕事仲間に誘われて、中心部にあるJazz Clubという名前のジャズ・クラブに出かけた(ややこしい)。 ベトナムというと、ほぼ皆さん反射的…
4月9日 金沢・もっきりや「北欧伝統楽器カンテレと歌 「フィン族の森」より= = = 動物たちとの不思議な出会い」 Sinikka Langeland: kantele, vocals Nora Taksdal: viola Trygve Seim: tenor saxophone Markku Ounaskari: percussion -------------------…
はじまる前から、もっきりやのなかには緩い空気が流れていた。ほろ酔い、に違いない渋谷さんがウロウロして、話をしている。そんな訳で、すっとライヴがはじまった。ボッサ、なのだけど、ブラジルのあれ、であるようで、和風の感じ。タラコのパスタのような…
記録として、メモ。 レコードプレイヤー:Kenwood KP9010 ・30年近く前から使っている。トーンアームの中の配線が切れたので、中古で買い直したもの。 カートリッジ:DENON DL-103 ・定番のMC。実はモノラルカートリッジも準備しようと思ったが。ステレオの…
昨日は半日の間、cowry coffeeのアコウスティックな空間で響くTannoy Ardenをすっかり堪能することができた。真空管アンプは時間を経るほど柔らかくなって、仕舞い方の音の美しさ、といったら! それとボクの愛想が悪い(じゃなくて、人見知りあり)ために、…
12/5の夜、六本木のビルボードでMark Guiliana's Beat Musicのライヴを聴いた。たまたまなのだけど、東京への出張を入れていて、その夜がMark Guilianaのライヴと知って、驚き、嬉しかった。ほぼ1年前くらいだろうか。ブラッド・メルドーとのデュオMehliana…
この世を去って半世紀、のドルフィーの追悼ライヴ。ここ数年で最高のライヴの一つであり、その空間は記録できないという当たり前の残酷な事実を夜が明けた後に感じている。 そう、ドルフィーの最後のアルバムでのアナウンスと同じだ。 When you hear music, …
昨夜のもっきりや。Helge Lien Trio。実は良く知らなくて、K君に教えてもらって行ったのだけど、予想を激しく裏切る、激しくも美しいものだった。ヴァイキングの末裔と分かる大きな体躯で、楽器を鳴らしきる強靭さと、ふっと流れる美音、その無限の繰り返し…
仕事で、東京から名古屋に移動。午後遅くから20時頃まで拘束。勿論、移動中に名古屋のレコード屋に行ったが、その釣果は別途(よかった)。 さて仕事が終わる前に、知り合いのワインバー店主Iさんから、ジャズライヴの誘い。彼も名古屋に来ていて、FBでボク…
Blue Noteの1st setのつぎはVillage Vanguardの2nd set。ニューヨーク・ジャズ事情に疎いボクにとってはハシゴが容易な近所なので助かる。しかも、最近、ECMで快調なビリー・ハートである。メルドーで少しコケた感があったので、期待が高まるが、実はそれ程…
今回のニューヨーク滞在の大きな目的の一つは、金曜日の晩にBlue Noteであるアンドレ・プレヴィンとクリスチャン・マックブライドのデュオ。10年位前の同じくニューヨーク・Jazz Standardsでのライヴでプレヴィンは、ヘンクのベースとのデュオで美しく、楽し…
最近知り合ったECMフリークのK君とJan Gunnar Hoffを聴きに行った。あまり欧州方面に眼が届いていないので、知らない奏者なのだけど、折角、ノルウェイから日本に来たのだしね。聴く事にした。K君がピアノ前に陣取って、最高の席をとってくれていた。ありが…
昨日、cowry coffeeでイベントがあった。珈琲焙煎人の中川ワニ氏の珈琲話とジャズ話。あまりヒトが集まるトコロは苦手なのだけど、あのタンノイで、ジャズを紹介してくれるイヴェントがあるというので、珍しくイソイソと出かけた。前半は珈琲の話。最近はタ…
アイヒャーのECMが好きだ、って人は、演奏そのものだけでなく、欧州北部の空気感(乾いていて、冷たい)が好きなのだと思う。だから、その空気は典型的なジャズ、Blue Noteあたりのハード・バップと全く異なる。当初はその異質感が「新しさ」そのものだった…
宿泊したホテルの横、ル・ロイ通りにジャズ・クラブを発見!されど疲れも頂点。残念だけど入店意欲が全く沸かなかった。ヴェトナムのジャズって何となく期待があったのだけど。また今度、って云っても、次にいつ行くか分からないけどね。さて、これから仕事…
今日は会議が21時まで。ソウルは仕事(強調)。とても眠たかった。 会議場を出ると、道の向こうに「Tokyo Jazz」の電飾が見えた。 一緒にいた研究者(実はギタリストの)Sさんと突撃。大丈夫かなあとも思ったが、ジャズの店にぼったくりもあかろうと安心感も…
前から気になっている店がお茶の水にあった。Riversideのオリジナル盤の完全コレクションを保有しているコレクターが経営している店、と。しかし、お茶の水に出かけたときは、いつもレコードで頭が一杯。だから、そのときには思い出さなくて、行く機会がなか…