Music (日本)
ジョセフ・ジャーマンのpoem songを聴いて、琴への印象が一変。弦の強靱なうねり、のような音が面白い。ということで、共演者である沢井一恵のアルバムを入手。 誕生して100年の十七絃琴、という楽器による演奏。ステレオタイプ(ボクのなかの)な邦楽の印象…
アンビエント系の音楽をspotifyかyoutubeで聴いていて、すごく「引っ掛かった」アルバム。どこか遠くから漏れ聞こえるような唄、雑音とも聞こえる様々な摩擦音。それが鋸だったりチェロだったりする。そんなvectorが揃っていない気儘な音のパーツが、奥行き…
近年のアルバムも、このアルバムも基本的には同じ。ふわっとした演奏にふわっとしたヴォーカルが乗る。それだけ。ふわっと、した感じが、徹底的にふわっとしているので、快感指数は高い。
今日の夜明けはこれ。石若駿のアルバムで気になった声。 元来、日本の唄(あるいは唄い手)は苦手。歌詞のメッセージ性に感情が引っ張られるから。でも例外はあって、矢野顕子、浅川マキ、元ちとせは大丈夫だった。最近だったら、石橋英子、小田朋美。歌詞の…
昨年買った音楽ガイド本で一番面白くて、一番フィットしたのはコレ。 1980年代に入って暫くしたら、近藤IMAや橋本一子などなどが気になった、という性行にピッタリ。数多くある(に違いない)「聴き洩らし」のエンサイクロペディアなのだ。 そのなかで取り上…
長い間、幾つかの例外を除いて、ヴォーカル、トロンボーン、バリトンサックスのアルバムは苦手だった。最近は例外が増えすぎて、どうもそうではなくなったようだ。日本語の歌詞の曲は、言葉の力が強いため、特に苦手感が強かったのだけど、それも無くなって…
「例の」Japanese girlの曲をなぞった弾き語り。吉野金次の...と見て、手が出てしまった。確かに良い録音。何も足されていないし、何も引かれていない、そんな風に感じる臨場感。大きなホールでの録音、とすら感じない。ピアノの音の良さ、を味わうアルバ…
一年を通して、ほとんどテレビを見ないが、これは見た。随分前、荒井由実のデビューアルバムのドキュメンタリーが意外なほど面白かったから。西条孝之助が入ったボッサのトラック、とか。マルチ・トラックを腑分けすると、思わぬ音が飛び出る様、が楽しい。 …
LPレコード終末期、1980年代半ば、の録音は甘い印象がある。溶けるような甘さ、のように感じる。当時のキング・レコードの日本録音Paddle Wheelなんか聴くと、特にそう思う。 このレコードは東芝、吉野金次の録音。スタジオでの録音なのだけど、程よい残響感…
深夜に帰宅したら、浅川マキのアルバム2枚が届いていた。なかなか入手が難しい1980年代のもの。今は焦って集めるようなことをしていない。1年〜2年の期間で考えると、たまに見かける、そんなアルバム。 [2015-12-15記事] 浅川マキのアルバム 細々と集めて…
少し古い言葉だけど、日本の軽音楽そのもので、洗練された到達点なんだろうな、と思う。橋本一子さんのピアノ、ヴォイスともに魅惑的であることは30年昔と何ら変わらず、いや、ますますsmoothになっていくことに驚きを隠せない。それにしても、共演の中村善…
昨日届いたLPレコード。未だ、浅川マキ関連のレコードをゆっくり集めている。1980年代のものは入手が存外に難しいが、ゆっくり口を開けていたら、手頃な価格で手に入る。 これも、そんな一枚。浅川マキ・プロデュース。詞は1曲除き浅川マキの作詞。興味津々…
その夜も酩酊していて、意識は断続的。とかく疲れているのだ。 他の客も消え、ふっと聴こえてきた曲が「あの男(ヒト)が死んだら」。ボクが好きな曲なので、そこですこしだけ眼を覚ました。しかし、ボクが知っているその曲よりは少し軽く、声の陰翳が少し足り…
ネットをつらつら見ていたら土岐麻子が気になった。ジャズ好きオヤヂにとっては、あの土岐英史令嬢。ふーん、って感じ。声質がブロッサム・デアリィ風だ という。確かに近所のバーのオヤヂも一時よくかけていた記憶がある。ブロッサム・デアリィの「Girlish…
真夜中と夜明けの間に帰宅したら、その時間の開封が似つかわしいアルバムが届いていた。 疲れていたボクには、幻が女なのか、女が幻なのか、分からなかった。 ただ、真夜中に聴く遠い記憶の残滓、のような、 存在していないオトを聴くような不思議な感覚だけ…
9月のお仕舞ごろから忙しい。仕事して、レコード聴いて、タマに呑んで。 それはさておき、植松孝夫のアルバムをまとめて入手したとき、同じく植松孝夫の映像が観れるので、浅川マキのDVD(浅川マキがいた頃 東京アンダーグラウンド)も入手。そこで1990年前…
お盆の時期に大阪ビルボードでの矢野顕子トリオのライヴに出かけた。メンバーがよろしいし、ボクは彼女のピアノが好きで、楽しみにしていた。実際にウィル・リーのヴォーカルがなかなか良くて、矢野顕子と唄っている曲なんかとても良かったし、在広東少年な…
長い間、困惑していた。日本のジャズ(和ジャズって言い方には違和感が強い)を聴いていくと、その終着駅のように浅川マキのアルバムが遠くに見える。そして、伝え聞くその駅の噂は暗く、荒れている。だから、途中下車し、その駅には行かなかった。 それでも…
明るい月夜だったのに、夜半過ぎから雷が鳴りだした。暗い部屋でレコードをターンテーブルに載せたまま眠ってしまった。カツっというかすれたような衝突音の繰り返しで眼が覚めた。レコードのレーベルの端をなぞり続けていた。とても寒かった。レコード針を…
気持ちがふわっとした夜なんか、こんなアルバムを思い出したりするのだ。
先日、武満徹のピアノ曲を探していたときに、こんなアルバムが出ていることを知った。ブラジル系の軽音楽ってイメージのショーロ・クラブと武満徹。イメエジが合わない。好奇心で注文した。
冷え切った部屋に帰ってきた。そんなときに聴きたくなったのは、浅川マキ。冷え冷えとした歌なのだけど、だけど暖かみのある声を聴きたくなった。
CDでの再発をかたくなに拒んだという浅川マキの病没後、堰を切ったように再発が続いている是非はともかく、先般の70年代アルバムに引き続き80年代アルバムが再発された(長谷川きよし名義とあわせ15枚、うち8枚未入手)。
嵐の中,酒を呑みながらオトを求めて行き着いたのがコレ.気分に良く合う。
あめふり前の温い夜半前に帰ってきて、何を聴こうかと少しだけ悩んで鳴らしてみたのは矢野顕子のデビュー・コンサートのライヴ盤。まだLP全盛期だから僅か34分の収録。そうなのだけど、音の密度がとても濃くて、今と変わらぬ矢野顕子の音が飛び出す。もう3…
北國銀行武蔵ヶ辻支店3階アートグミギャラリーに出かけた。mama!milkというウッドベースとアコーディオンのデュオのユニットを聴いた。今回は、ピアノ、ホルン、クラリネット,フルートを加えた編成。
浅川マキ:LIVE (東芝EMI) 今田勝(p),稲葉国光(b),つのだひろ(ds),萩原信義(g) ほか 1971年大晦日 紀伊国屋ホールのライブ B面、ガソリンアレイで盛り上がり、マキ“またね………”、そのあと静寂のなか今田勝のピアノと「さかみち」.或る日 又 雨が降って わ…