K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Bill Evans: Everybody Digs Bill Evans (1958) ピアノの音の輝き

そろそろ旧いレコード盤を買い集めることを止めている。気になるレーベルのものを幾つかピックアップできたので、それを何回も聴いている。その後の再発盤よりも音が綺麗なものもあれば、同じようなものもあって、とても面白い。ピアノの音の輝きを聴きたい…

João Gilberto: Joao Voz e Violao

このアルバムは、つい最近届いたもの。10年くらい前の「最新の」スタジオ録音。タイトルのとおり、声とギターだけ。とても簡素な音の作り。だから音と音の間に広がる静寂な世界との対比でジョアンの声を愉しむことができる。少し暖かな空間に、一筆書きのよ…

見上峠から白兀山往復:山で走ってみる

官能的、っていうと昔のエロ小説(宇能鴻一郎っていたよね)みたいだけど、そうじゃなくて人間の感覚。酒を呑んだり、飯を喰ったり、走ったり、音楽を聴いたり、官能的な視点からの愉悦係数の高低、のようなものがあると思う。この数週間、山に行くこと、音…

白山(2702m):またまた残雪期に登りたくなった

昨年は6月中旬が初白山。またまた残雪期に登りたくなった今年は5月下旬。別当出合までの道が開通して早々にでかけた。 残雪期の白山のたおやかな山容がとても好きだ。なんか広々としていて、そのなかで遊ばせてもらっているた感じ。ヒメ神であることが何…

佐藤允彦:Palladium (1969) 30年後に聴くと

随分長い間聴いていなかったこのレコードを久々に聴いてみた。 最近は「モダンジャズの名盤」を聴く日々で、ジャズが最も輝いていた時代(と云って差し支えないと思う)の音の勢いが凄い。さらに当時のプレスで聴くと距離感が縮まる感じがあって、脳天の先ま…

Miles Davis: Kind of Blueのオリジナル盤(MONO)を聴いてみた

とにかく、どんな音がするか聴いてみたかった。入手したのはモノラル盤。レーベルはいわゆる6EYE。

赤兎山(1629m)残雪のなか、漲るブナの力

沢の源頭部をつめると次第に斜度が上がり、呼吸が荒い中見上げた空の蒼さが浸みた。

1970年代の匂い(Jazz会#26) − Joni Mitchellの影と光とジャズ

1980年9月に発売されたShadows and Lightはジャズにとって大切な記録。パット・メセニー (g), ジャコ・パストリアス(b),ドン・アライアス(ds), ラリル・メイズ(key), マイケル・ブレッカー(ts)というフュージョン系のトップ奏者が一堂に会した唯一つの録音。…

DENON: DL-102 モノラル・カートリッジ

ここのところColumbia, Blue Note, Contemporary, Riverside, Prestigeなどの名盤を手にしている。オリジナルあるいはオリジナルに準ずるレコードは音が良く、また収録時の空気感が上手く伝わることが多いから。1960年前後のレコードが多いのだけど、ステレ…

Billie Holiday: Lady in Satin (1958)

Exile recordsの村田さんに聴いてから、Columbiaの1950-60年代のレコードが気になっている。音質が気持ちにうまく合い、カツンと硬質の音が響く。Miles, Monkなんかが狙いかな。それに沢山のヴォーカルのレコード。 今日届いたのはビリー・ホリディの遺作。…

Bill Evans: Waltz for Debby (1961) ああ溜息

今夜、Waltz for Debby、何枚目だろうか、が届いた。1960年代のプレス。オリジナル盤ではなくて、Riversideの経営がオリン・キープニューズから変わった後の再発盤。レーベルがオリジナルとは異なる。最近知った記事で、このオルフェイス盤が美音だと知って…

Paul Desmond: Bossa Antigua (1964) 夏が来ると

どうも金沢には春らしい春がない。自転車を漕ぎながら凍えた先週から、ほんの数日で30℃手前まで。街中の緑が堰を切ったように濃く濃くなっていく。道路には淡い土埃と陽炎が浮かんでいる。 まだ大気が暖まるほど、こんな日は続いていない。だから仕事場のな…

Keith Jarrett Trio@Festival Hall なぜ彼らを聴かなかったのか、を考え込んでしまった

行きたいような、行きたくなかったような、どちらかと云うと関心があまりなかった、という方が正確かもしれない。ソロ・ピアノを聴きたい、という気持ちはとても強いのだけど、あのトリオにはなかなか食指が動かない。それなりにCDを持ってはいるが、再生頻…

東京・学芸大学:駅に降り立ったときに

週末は仕事で会議。会議の後、簡単な懇親会。そこそこに抜け出して、地下鉄を乗り継いで東横線「学芸大学」へ。学芸大学在住Sさんの誘いで、いそいそと出かけた。神奈川に住んでいる頃から、東横線方面は途中下車したことがなく、どんな所か分かっていなかっ…

新宿ディスクユニオンでの猟盤

一昨日の釣果。ピット・インの前に新宿ディスクユニオンに出かけた。 目的はラテン・フロアでジョアン・ジルベルトの初期のレコード探索。二枚手にして、60年代のアルバム3枚が揃った。嬉しい。あとコーラス・グループ「ハイローズ」のボッサも。 ジャズの…

Steinar Raknes @新宿PIT INN:30年ぶりのピット・イン

何年ぶりだろうか。随分昔のことになるが、関西から関東に移り住んだときに、ピット・インに何回も行った記憶がある。山下洋輔トリオの「崩壊過程」で、武田和命とか国中勝男、林栄一を聴いた記憶がある。あとビル・ラザウェルを中心としたセッションとか(L…

Miles Davis: Four & More (1964) コールマンはねえ、っていうけれど

3枚のレコード。上は1980年頃の米盤(PC)、左下は当時の日本盤、右下はオリジナル・ステレオ盤(CS)。

五十嵐一生@もっきりや 音を聴くということ

4月27日(土) 金沢柿木畠 もっきりや

残雪の口三方岳(1269.35m)独りは気楽・気軽だけど

4月28日、雪が名残惜しく、また独りなので大きな山も怖く、ということで口三方岳に出かけた。尾根一本なので残雪の上も分かりやすい、筈だった。登りはともかく、大きな尾根の下りは枝尾根に入りやすく、少々迷ったりしてしまった。目の前のトレースが消えた…

ラ・フォル・ジュルネ金沢2013:今年は少しだけ

どうもフランス語のタイトルは苦手。頭に上手くはいらない。それはともかく、昨年はロシア特集で、たまたまショスタコーヴィッチの前奏曲とフーガの全曲コンサートを聴いて盛り上がった後だったので随分と聴いた。出色だと思ったのはジャン=クロード・ペヌテ…

Miles Davis: Kind of Blueの演奏のことじゃなくて

亡父のレコード箱のなかにマイルス・デイヴィスのKind of Blueが2枚ある。勿論ボクも1枚持っている。彼の1枚とボクの1枚は同じ米盤で1980年頃のもの。PCでレコード番号がはじまる。彼のもう1枚はCBSソニーの初期盤(だと思う)でジャケ裏は日本語。ビル…