K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

James Blood Ulmer: Are You Glad To Be In America?

これはジャズを聴き始めて2年目くらいに出てきたアルバム。出たばっかりのアルバム、UK盤を購入。当時、マレイが注目されていて、それで買ってみた訳だけど、ジャズからはみ出した部分がとても良くて、あまりFree Jazzだの何とかは、どうでもいいように思え…

5月の金沢

5月の金沢は晴れ続き。雨が降らない。空は霞んでいて、霞んでいる時間が多い。今年は雪解けが早く、犀川源流域の流量は驚くほど少ない。一年で一番よい季節なのだけど、今年は光りも水も冴えない。 夜明け前に目が覚めて、本を眺めているうちに夜明け。新聞…

(ECM1394) AM 4 : ... And She Answered (1989) だから、今朝のように、

どうも身の回りの大気の温度が上昇してくると、ECMを聴こう、という気持ちが萎んでくる。晩秋から初春に感じたような、体を包み込む空気との冷たくも柔らかい一体感、のようなものを喪っている、からだと思う。 だから、今朝のように、雨上がりの夜明け前に…

最近届いたCDとECM雑感

渡米前後で届いたCD。ちゃんとECMの新譜も聴こうとしている。 このなかで圧倒的な破壊力はディレク・ベイリー、ジャマラディーン・タクマとカルヴィン・ウェストンによる「Mirakle」。ファンクではあるが、今聴くと、存外にしっかりジャズのオーネット一族の…

夏の日射しのなか

米国滞在中から我慢できなくて、師匠を誘い、夜明け頃から入渓。 なんとなく疲れからか、パリっとしなく、釣果もイマイチ。 それにましても夏を感じさせる日射しに結構参った。眼を射すような緑、草いきれの熱気、は夏。 好きな木陰で休んでいるときの気持ち…

SFOにて

ようやく帰国の途へ。朝早起きして、仕事をしていたので、搭乗前から疲れている。 やれやれ。

San Francisco City Hall: ある夜のdinner

サンフランシスコで開催されたイヴェントの役員の食事会に招待された。実は数年前まで役員をやっていたので毎年参加していたが、その後、辞めたので員数外。何故か、今年は招待状が来たのでネクタイを締めて、参加。日本人は一人だった。場所はサンフランシ…

ナパ:ほとんど20年ぶりのベイエリア郊外での一休み

ベイエリア郊外に出かけるのは何年ぶりだろうか。20年くらい前に、パロ・アルトで仕事をして、ちょっとだけミュア・ウッヅ(セコイアの原生林)へ行って以来じゃなかろうか。ほんとうに、ゆったりとした時間を過ごせた。(あと仕事で、サクラメント郊外のフ…

Green Papaya@San Francisco: 米国で食べるものは結局

食べるものについて考えること自体が面倒なので、米国で食べるものは結局、安易な選択。ヴェトナムかタイ、ステーキ、海沿いだったら海産物。そんな感じで、追求はしていない。かつて、コロラドでバッファローやエルクを食べたが、金沢あたりで食べた鹿や猪…

Rooky Ricardo Records, Groove Merchant Records @ San Francisco: たかだかレコード屋の訪問だけど

この街って、ダウンタウンの中心地から北の丘陵地は比較的小ぎれいな地域だと思うが、それを取り巻く地帯は、何となく独りで歩くにはなあ、という場所のようだ。ゴミが中途半端に散乱しているし、中途半端に人は歩いているし、しっかり「あの臭い」はするし…

Derek Bailey, Han Bennink: Post Improvisation 2 - Air Mail Special (1999) 永遠に

永遠に分からない、分からなくてもいい、音であったベイリー。全く関心がなかったのだけど、(くどいが)生エヴァン・パーカーで(ボクの)何かが変容し、惹き込まれてしまった。面白いものだ。前回、Improvised musicに惹き込んだのは、トリスタン・ホイジ…

Aquarius Records, Originals Vinyl@San Francisco: 下町(?)のレコード屋へ

サンフランシスコに着いて、ひと休みした後にレコード屋に。BART(鉄道)で行くことのできる店へ。24th streetと16th streetの間にある2軒。 このあたりはヒスパニック系が多い地帯のようで、下町。嫌いな感じではない。活気がある。道路にはゴミも多く、ま…

長すぎる土曜日

金曜日は横浜へ日帰り出張。金沢に戻ってから、次の出張の準備をして、早々に寝床へ。久しぶりに釣りに行きたくなったから。 5月に入ってから多忙で、釣りにも、呑みにも行けていない。そんな日々なのだ。(那須が目玉イベントだったけど) そんな訳で夜明…

久しぶりの店買い(ディスクユニオン・JazzTokyo、関内店)

3月の九州以来じゃなかろうか。新横浜での打ち合わせ(資金提供社への報告会)の前後の隙間時間に、それぞれ1時間弱、訪問した。 最近はimprovised musicを聴く「回路」が脳内に出来たらしいので、そんなあたりが気になった。肝心のECMの残レコードは成果…

富樫雅彦、高橋悠治:Twilight (1976) 胡志明という人物の漢詩を題材に

昨日届いたLPレコード。当時、デンオン(デノンじゃない)と呼ばれたレーベルのアルバムは音が綺麗 胡志明という人物、がいた。1969年に逝去している。胡という名前から、西域に起源をもつ漢人かとも思えるがそうでない。越南人である。カタカナで書くと、ホ…

この地の夏の光り

今日の夕暮れ。日が随分と長くなって、少し仕事を頑張ると(あるいは持ち帰ると)、日没に間に合う。 この季節は天候も良く、夕暮れ時は清澄な大気が淡色に染まる様が綺麗だ。 そして日々その色合いが変わっていく。 少し肌寒いが、この地の夏の光りだと思っ…

那須連峰:上質のハイキングと温泉

昔から行きたかった温泉、煙草屋旅館に行く機会を得た。山中の露天風呂。 神奈川に住んでいた30〜20年前、どうも眼が長野に向いていて、ついぞ那須には行かなかった。今回、東京のSさんから誘われ、行くことに。 金沢から片道500km、6時間。大阪から参加のY…

三宅榛名、高橋悠治:いちめん菜の花(1983)放課後の音楽室から漏れる音

いつだったか、なんとなく懐かしくなって買ったレコード。昔、レコード屋で何回か見かけて、ジャケットが印象的だったから。ハタチくらいの時の話。 買ったことを思い出して、ターン・テーブルに載せてみた。針を下ろすと、放課後の音楽室から漏れる音、のよ…

夏のはじまり

号砲が鳴ったような感じで夏がはじまった。例年より暖かく、しっかりした春が続いていた。 そして、今朝の雨上がり、山から沸き上がる雲を眺めながら、夏がはじまったこと、を知った。 金沢の5月、6月は明るい日射しの中で、日々、夏の装いに変化していく…

妙高で走る

ポルトガルから帰った翌日、仕事で妙高へ一泊二日。楽しみはランニング。 池ノ平から苗名滝までの往復14kmは、軽い起伏の高原。走ると実に気持ちがよい。 今年は春と秋に行く。

(ECM1609) Paul Bley, Evan Parker, Barre Phillips: Sankt Gerold Variations (1996) 音の一撃に

音の一撃に、やられた。ポルトガルから帰ってきたら、ポストに入っていたCD。不用意に聴きはじめたら、暫く、何も手につかなかった。 エヴァン・パーカーの螺旋状に上昇するブロウと、美麗なブレイの音が絡まった瞬間、美しい不可思議な構造物のような音世界…

吉沢元春: Outfit- Bass Solo 2 1/2 (1975) 音の存在感

音の存在感、がリアルだ。昨日、レコードが届いてから、何回も何回も聴いた。 Free improvisationと小難しい名前がついているが、そんな感じじゃない。楽器そのもの、その楽器を弾く人間そのもの、が赤裸々に記録されている。 古いJBLのスピーカーが苦しむよ…

Oliver Nelson: Blues And The Abstract Truth (1961) ジャズが好きなんじゃなくて

出歩いてばかりいて、家をずっと空けていた。 で、帰ってきてからレコードをかけている。ジスモンチ、吉沢元治、高橋悠治/三宅榛名まできて、急に、コレが聴きたくなった。 ふっと思ったことは、ジャズが好きなんじゃなくて、ジャズを聴く自分が好きなんじゃ…

Egberto Gismonti : Coracoes Futuristas(1976) Aveiroで買ったレコード

昨夜、ポルトガルからの26時間の長旅+近所のバー店主快気祝い(?)で帰宅は遅め。 その後は、山のような洗濯と買ってきたレコードとの戯れ。 今回の目玉はこれ。勿論、CDで聴いているのだけど、レコードで欲しかった。 で、我が家に招聘したのだ。早速、レコー…

金沢に帰ってきた

door to doorで26時間の旅、の最後は夕景の白山に出迎えてもらった。 何回も小松・東京の路線に搭乗しているが、そう何回も白山を間近で遙拝することはできない。 嬉しい。 帰り道、自宅近くのバーが一ヶ月ぶりに開いたので、ポルトガルの手土産持って軽く呑…

INTACT Recordsの近作チェック(フランクフルトで)

Irène SchweizerとHan Benninkのデュオがとても良かったIntact records。近年の高瀬アキさんのアルバムも。 ECMに迫るような統一的な世界観(確かに21世紀の音)を「仄かに」感じさせ、残響過多ではない録音も好み。 最近、リリースを加速しているような印象も…

アヴェイロ最後の夜

今朝、アヴェイロを出て、ポルト、フランクフルトを経由して帰る。door to doorで26時間の長旅。Far westからFar eastの日常に戻る。 最後の夜は美味しい夕食の後、ごく狭いエリアの呑み屋街を歩く。掌の上にのるような小さな街区だけど、排他的な空気はなく…

Aveiro・Mare-Cheia: 金沢の外で食べる食事は

金沢の外で食べる食事はなかなか難しい。結構、金沢で満足しているので、外で食べるものが美味しいとか、美味しくない、ではなくて、食べたい欲望が減退しているのだ。困ったものだ。 アヴェイロでの仕事が終わった後、行った店は、そんな倦怠感のようなもの…

尾山町・穆然で見た写真、ポスター

暫く 前の日曜日、久しぶりに穆然に出かけた。 食事の後だったので、毎度のパターンでアイリッシュ・ウィスキーを二杯。 ふっと眼に入った写真とポスター。 酔っ払っていることもあるが、意識が何十年という時間と交叉するような感覚だった、ボクが居なかっ…

尾山町・穆然で見た写真、ポスター

暫く 前の日曜日、久しぶりに穆然に出かけた。 食事の後だったので、毎度のパターンでアイリッシュ・ウィスキーを二杯。 ふっと眼に入った写真とポスター。 酔っ払っていることもあるが、意識が何十年という時間と交叉するような感覚だった、ボクが居なかっ…