K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

On line 配信/販売サイトまとめ (Presto Classical を追加)

備忘のためOn line 配信/購入サイトをまとめた。 物理的マテリアルとしてのCDはもういいや、の感覚があるので。 悲しいこと: ・highresaudioでのECMの(安価な)High resolution配信ストップ 嬉しいこと: ・Presto ClassicalでHutart/Huthut/ICPが安価にDL…

(ECM2579) Tim Berne & Snakeoil: Incidentals (2014) ティム・バーンはワン・パターンか

先日、ディスクユニオン新宿で買ってきたもの。価格が落ち着くのが待ちきれなかったので、普段の1.5倍くらいの価格で購入。このティム・バーンの新譜はECMから。バーンの音源は、何を聴いても同じように聴こえることは否めない。ティム・バーンはワン・パタ…

妙高で走る

例年通り、仕事で妙高へ。今年は雨がちな日々で、天候不順。途中の親不知の空も、冬のようだった。また橋を渡る度に覗き込んだが、どこも濁りが強い。妙高では短時間ではあったが、仕事の後、走った。気温が低く、とても快適。アップダウンがある丘陵地帯を…

Craftman Records: ブロッサム・ディアリィ亡き今は原田知世か?

先日の解体的交感は、まあ音楽の極北というか、聴いていて周りから人は消え、ただただ意識の中に冷たい音だけが抜けていく、ような世界である。間違っても、誰かと一緒に聴いて、共感を求める類の音ではない。 だから、これを復刻したディスクユニオンは凄い…

本田珠也: Second Country(2017) これぞジャズの熱気、のようなもの

ディスクユニオンのサイトで見かけて、通販で購入したレコード。2年くらい前に、もっきりやで聴いたケイ赤城トリオで本田珠也をはじめて聴いて、気になっていた。 ライナーノートが本人の文章で、様々なジャンルとの交わりで希釈化した部分もある昨今のジャ…

内田修ジャズコレクション 人物VOL.1 高柳昌行(1981-91) ジャズ奏者「高柳昌行」の全貌を集めた素晴らしいCD

今回の岡崎訪問で入手したなかで、やはり白眉は高柳昌行のアンソロジー。さすがにオープンリールでの録音、多分、オンボード(だよね)だけあって、音が良い。正式な録音が少ない彼のアルバムへの、ある種の飢餓感を十分埋めるのだ。 TBMで高柳昌行を何枚か…

André Mehmari, Juan Quintero, Carlos Aguirre : Serpentina (2017) フォルクローレとMPBの交差

昨日のコンサートの物販で入手。 コンサートではメマーリとキンテイロの二人であったが、ここにアギューレが加わる。事前にこのアルバムを知ったとき、期待が半分と恐れ(のようなもの)が半分。 3人の特性が比較的よく似ていて、予定調和のなかで、想定内…

Andre Mehmari - Juan Quintero, Klo Pelgag (Sukiyaki meets in the world) 彼らの唄、北陸の風土

K君に誘われて、メマーリとキンテイロのライヴに出かけた。富山の旧福野町(今の南砺市)にあるヘリオス。 ブラジルのメマーリと、アルゼンチンのキンテイロという意外な組み合わせ。ありそうで、有り得ない気もする。コトバが違う。ただ、音楽的なベースが…

名古屋・バナナレコード Jazz syndicate:遂に手を出したモンクのエリントン(最初のプレス)

岡崎の後は名古屋へ。この半年、悩みながら手を出していない盤があった。今回出かけて、売れ残っていたら、持ち帰ることにした。 ピアノ・コーナーをみて、なかなか出てこなかったので遂に売れたか、と思っていたのだけど、最後の最後、顔を出した。モンクの…

岡崎・内田修ジャズコレクション展示室(3) 物販(CD、図版)

数ヶ月前から、オークションに出品された高柳昌行のアルバムから、岡崎市が内田修氏のプライヴェート録音をCD化していることを知った。オフィシャル・ブートレグとも云える内容: コレクションCD|内田修ジャズコレクション [Osamu Uchida Jazz Collection]…

岡崎・内田修ジャズコレクション展示室(2) プライヴェート録音

内田修ジャズコレクションの宝は、何といっても膨大なプライヴェート録音のテープではなかろうか。既にその目録は出来ていて、2016年の目録作成時点で150弱のセッションがリストアップされている。1962年8月26日(ジャズ・セミナー第3回発表会)から1997年9…

岡崎・内田修ジャズコレクション展示室(1)  展示物編

昨日は名古屋から豊田市へまわり、豊田駅前で宿泊。良い機会なので、岡崎市の図書館に設けられている常設の内田修ジャズコレクション展示室を訪問した。 ボクが内田修の名前を知ったのは、18の頃。SJ誌を熱心に読んでいると、年に何回も名前が出てくる。岡崎…

名古屋・西本の鰻

名古屋の出張先でお昼をご馳走になった。 カリカリに焼いた美味しい鰻だったので、備忘のため記録。また来たいなあ。 昼は予約なし、だそうだ。

雨の週末

今週末も出張に。極力、金沢で過ごすようにしているのだけど、断れない用務。 今週も断続的な雨。憂鬱な気分で、クルマを打つ雨を見ていた。

Paul Bley (1954) 聴いていて愛着がわいてきた

Paul Bley(p), Percy Heath(b), Alan Levitt(ds)

高柳昌行, 阿部薫: 解体的交感 (1970) ディスクユニオンの復刻レコード盤

まず結論から。かなり復刻盤としては高価であり、購入に躊躇したが、塙監修、を信じて良かったと思う。CDと聴き比べたが、ギターの音の解像度が上がっていて、音の粒度、のようなものが、かなり細かく聴こえる。そして、確かに過剰な音群なのだけど、そこに…

お茶の水での猟盤(ディスクユニオン・Jazz Tokyo)

新宿からお茶の水へ 入り口ではジャコの写真展示が。1986年から31年。止まった時間のなかで、彼は躍動していた。 お茶の水ではレコードのみ。 ブレイとバートンは原盤。ジャケットが少々傷んでいて、安レコードの価格ゾーン。聴いてみると、満足のいく音質。…

新宿での猟盤(ディスクユニオン・新宿ジャズ館)

出張の後は新宿で猟盤。時間が限られているので、新宿とお茶の水のディスクユニオンへ。レコード屋に行ったのは2ヶ月ぶり。嬉しい。だけど、気持ちの中では、前回(名古屋)で買ったレコードが聴けていないこと、が気になっているのだけど。やれやれ。 まず…

André Mehmari, Antonio Loureiro: MehmariLoureiro duo (2016) 1+1が幾つに

買ってから随分経つが、未だに少々、気持ちの中に落ち込まないアルバム。勿論、内容的に申し分なく、彼らの良質な部分、ボクたちが聴きたいと思う音、で満たされている。素晴らしい。が、腑に落ちない、のだ。 メーマリもロウレイロも好きで、随分と聴いてい…

白山登山で見かけた山の花

お盆も過ぎ、盛りを過ぎていたが、登山路には未だ花は多く、目を楽しませてくれた。名花数あれど、残念なことに花も人も名前を覚えるのが苦手で。いつまでたっても距離感を詰めることはできない。

白山・御前峰(2702m)から南龍ヶ馬場へ

開山1300年、だそうだ。例年にない人混みで、朝5時には市ノ瀬の駐車場が満車になる日もあったらしい。そう聞いて、かなり今年の白山には関心が薄れていたが、何となく一泊で出かけることに。 別当出合=>観光新道=>白山山頂=>エコーライン=>南龍馬場(宿泊)…

井上敬三: Boys Be Ambitious! (1984) 美しく・強く管が鳴る

30年以上前に買ったレコードを聴いてみる。当時、老年でのデビューと騒がれた(今のボクと同年代だ!)井上敬三の面白味は、管の音、響きの美しさだと、改めて思った。このアルバムは渡辺香津美のプロデュースで、当時の彼の色が強く出ている。そのようなプ…

富樫雅彦: Rings(1975) 打楽器の響きの美しさ

ゆっくりと富樫雅彦のレコードを集めている。実は、このアルバムの存在は長く知らなかった。打楽器のソロ、としては後年のFaces of percussionsが最初、と思っていた。1970年代末、コロンビアとかビクターの日本盤は店頭で見かけたら購入していたから。だか…

Thelonious Monk: It's Monk's Time (1964) モンクのピアノが最大限映えるように

連休中にコロンビア時代のモンクを聴こうと、棚から取り出した。 結局、多事ににかまけ、聴いたのはコレ一枚。 ジャズを聴きはじめたとき、ディスクガイドを幾つか読んだが、モンクで紹介されるのは1960年頃まで。Riversideが中心じゃなかろうか。どのアルバ…

Columbia時代のThelonious Monk(1962–1968) ちょっと整理

Columbia盤は、ヴァン・ゲルダー録音のBlue NoteやPrestige、あるいはロイ・デュナン録音のContemporaryのようなある種の「ジャズレコードとしての神話」はないが、総じて録音は良く、はっとするようなモノが多い。マイルスのアルバムを並べて聴くと、Blue N…

藤掛正隆, 早川岳晴, 山本精一: 弱虫/from Gakeppuchi Session(2008) お盆の朝からこんなの聴くなんて

お盆の朝からこんなの聴くなんて、どうかしているように思えるが、予想通り良い。藤掛正隆の直球のビートをとても気に入って、続けて聴いている。ベースが早川岳晴なんで、期待しないほうが無理。 1980年頃のオーネット一派、ウルマー、タクマ、シャノン・ジ…

Misha Mengelberg, 豊住芳三郎: 逍遥遊 (1994) 距離の伸縮

最近、このアルバムの存在を知って、入手。ミシャがこの世から去って、遅すぎる個人的なブーム。 ピアノとドラムとのデュオというと、真っ先にハンとのデュオを想起する訳なのだけど、その違いが面白いアルバム。 ICPの2人はとてもリラックスした雰囲気のな…

盛夏の北陸では

盛夏の北陸では、渓流に「オロ」と呼ばれる吸血性のアブが発生する。ボクは体験したことがないのだけど、周りが真っ黒になるほど寄ってくるらしい。体験者はその恐怖、を語る。そんな訳で盛夏の渓流には誰もいない。 ボクも勿論、「オロ」が出たら渓流には行…

沖縄・ヘリオス酒造のラム酒とRobert Wyatt(Bar Sanoji)

近所のcuteなふたり(A君、Nちゃん)が、二晩、Bar Sanoji開店。A君の転勤先、東京で行った音楽バーが良かったそうで。オトナのバーごっこ。 バーに「ママ」はアリなのか、そんなradicalな疑問はともかく、時としてスナックと化すのはご愛敬。よく呑んだ。あ…

山中千尋: Monk Studies (2017) 一曲目が一番美味しい

時々はアルバムを買っていて(最初の澤野のアルバムから)、ポツポツ聴いている。 という訳で、更にその路線を進めつつ、モンクを取り上げるとのことで、手を出した。 早速聴くと、一曲目でFlying LotusのNever catch meと似た旋律とドラムでびっくり。 Flyi…