K’s Jazz Days

K’s Jazz Days

ジャズを中心とした音楽と本の備忘録

2012-01-01から1年間の記事一覧

Art Blakey:A Night At Birdland, Vol. 1(1954) なんだか久しぶりに聴いたらいいじゃない

なんだか久しぶりに聴いたらいいじゃない、って思った。 このブログでほとんど登場しないハード・バップ。お客のリクエストが「キャッチー&グルーヴィーなジャズ」。そんなカタカナで云われてもわからないよね。まあグルーヴする元祖ジャズといえばハードバ…

Stone Alliance: Marcio Montarroyos (1977) 今につながるオトを聴く

随分前に買って放置していたLP。棚の整理をしていたら見つかった。30年程前に「第二のウェザ−リポート」と持ち上げた記事を何回かSJ誌で読んだ記憶がある。でも一般的な人気は出なかった。まあメンバーがなかなかの力量なので今でも十分聴かせるジャズ。ザヴ…

仙台「Vol.1」から連れて帰ったLPレコード

LPレコードの音に惹かれるのは何故だろう。最近、近所のS君宅のLPレコードコレクション5000枚(はないって、本人は云っているけど)級を見てから、再び火がついた。LPレコードが主役であった時代の録音をLPレコードで聴くと、何故か耳がすこぶる気持ちよい場…

工藤和彦 うつわ展(花のアトリエ こすもす 三階ギャラリー) はじめて一つ手にした

ごめんなさい。下記サイト(花のアトリエ こすもす )から勝手にコピーしました。あと2日あります。是非、行ってみてください。 http://izumi.no-blog.jp/cosmos/2012/09/2012_9c78.html 工藤和彦 うつわ展日時:10月12日(金)〜22日(月)※10/18(木)は…

Pat Martino: Undeniable(2009) 熱気が詰まったアルバムだけど

先日、小松空港から職場までの間に聴いたアルバム。昨日アップしたものと同じくライヴ盤。編成はテナー・サックスが加わったカルテット。昨年、新譜で手に入れたのだけど、どうもスッキリいいなあ、と云えないトコロがあってブログに書いていなかった。数少…

Pat Martino: Live at Yoshi's (2000) 緊縛するようなグルーヴ感

そもそも空港まで乗用車で出かける習慣なんかなかった。神奈川在住時の羽田や成田、兵庫在住時の伊丹や関空は全てバスか電車。その方が早いし、合理的。金沢に移り住んでからも小松空港までバスで出かけていたのだけど、ある日、気がついた。乗用車の方が楽…

仙台「喜助(きすけ)」 懐かしい牛タン

今週はインドから帰国して、一息入れる間もなく(いや、一息はあったか?)、仙台へ出張。10月から11月にかけて、毎年行われる恒例の行事に出席。恩師も出られる会なので、暖かな気持ちになれる出張。 小松から仙台へのフライトは1便しかなく、到着は1…

インド・Taj Mahal:心震わせる白亜のモスレム建築

仕事の後、帰国の深夜便まで時間がある。その時間を使って、ありきたりなのだけど一度は行きたかった観光地タージ・マハルへ行く事にした。仕事仲間でマイクロバスに乗って、アグラへ。ニューデリーから4時間。デリーを抜け出るのに1時間、高速2時間、ア…

インド・ニューデリー「Khan Market」堪らずちょいと出かけたマーケット

いい加減な話なのだけど、そもそも自分が何処にいるか分からない。新築の空港から無菌状態でクルマで運ばれ、保育器のようなホテルにやってきた。プチ・マハラジャじゃないけど、清潔なインドで洋食の日々という最低の仕事。食事がインド食だったら我慢でき…

インド・ニューデリー:夜明けの薄明のなか

昨夜の会食も洋食。インドに来てまともな地元食を食べていない。かなり不満が積もってきた。それはさておき、食事では四川・成都出身で香港在住の中国人と一緒。地名とか通じにくいので、固有名詞は筆談。横で米マサチューセッツのにいちゃんがキョトン。中…

インド・ニューデリー:ちょっと投げ槍な宵

ホテルに缶詰で会議。終わったら会食。そんな訳で出かけるトコロもない。なんとも面白くもないのだけど、仕事だからねえ。食事前の端切れのような時間にテレビをつけてみた。上手く探すと、なかなか面白い。すぐ泣くし、喜ぶし、踊る。キャラの立ち方が凄い…

インド・ニューデリー「Hotel Taj Mahal」無菌のインドに来た

成田からの8時間のフライトを経て、黄色い砂塵に霞むニューデリーに降り立った。午後5時。この3週間は、この渡航のためのビザ取得で気苦労が絶えなかった。 非営利団体の会合だったので、観光ビザでOKとの事前情報だったのだけど、最近、却下が多いという…

Chick Corea: Sundance(1969)これから海外だけど

これから海外。午前中の成田発フライトには金沢から上手くアクセスできないので、都内前泊で御茶の水。閉店寸前のディスクユニオンに滑り込んだ。 掴んだLPレコードはこれ。何となく興味が湧くでしょ。同時期のVortexへの重複だけ確認して購入。実はToshiya…

金沢・鱗町「料理 小松」 短い秋の長い時間

もう20年位の付き合いがある友人が金沢にやってきた。仕事を持ってきてくれた。何となく、引っ込んで生きている感じがあるので、そんな仕事が嬉しい。彼の配慮に感謝。 仕事の話もそこそこに、美味しいものを食べに出かけた。この1年くらいか、酒場で話題に…

月が気になるこの頃のこと

酔いどれの日々はいつものことだけど、この夜は卯辰山の上に月を見た。ぼんやりと火が灯る茶屋街を睥睨する月。雲を貫く強い光を放っていた。

渋谷毅:Cook note(1977) なぜ日本のジャズなのか、なぜLPレコードなのか

金曜日にお茶の水で買ったLPレコード。持って帰ってから何度もターン・テーブルに登板。MMで聴いたり、MCで聴いたり、山水で聴いたり、マッキントッシュで聴いたり。 なぜ日本のジャズなのか、なぜLPレコードなのか、そんなことを考えていた。 学生の頃から…

この数ヶ月入手したLPレコード(2) ヴォーカルもの他

昨日に引き続き、7月から入手したLPレコードのリスト。備忘。 基本はジャズなのだけど、最近は酒場で聴く音楽で気に入ったものがノン・ジャンルで欲しくなっている。困ったものだ(本当は困っていなくて、財布が軽くなるだけど)。え、今頃そんなの、という…

この数ヶ月入手したLPレコード(1) 日本のジャズ

7月からLPレコードを随分と買っているのだけど、記憶が怪しくなってきたので備忘のメモをアップ。今日の御茶ノ水で、矢野顕子の長月・神無月を入手したことが嬉しかったので、筆頭にあげる。アレがジャズかあ、なんて無粋なこと云わないで欲しい。立派なジャ…

御茶の水でのクラシック猟盤

南から山越えの乾いた熱風が吹き込み、酷暑が続いた金沢にも短い秋がはじまった。冷たい大気の肌触りを感じはじめると、情緒不安定で、眠りもおかしい。途端に久々にクラシック、それも何故かピアノ曲が聴きたくなる。なかなか辛いところも有るのだけど、そ…

笠井紀美子:Butterfly (1979) ここ数週間はGrooveする曲ばかり聴いていた

ジャズを聴きはじめた33年前の夏頃、FMラジオで油井正一のAspect in Jazzを聴いていた。これがボクの師匠のようなもので、正統的なジャズの歴史感が植え付けられたようなトコロがある。なんたって戦前からのジャズ・ジャーナリズムの泰斗だからね。その番…

別山(2399m):小雨のブナの森のなかを歩く

市ノ瀬から別山を往復した。今年二回目の別山。チブリ尾根は長大で随分登るのだけど、とてもとても大好きな尾根。尾根の下部が美しいブナの森に覆われているから。ことに雨でも降ると、森が活気づき、何やら賑やかな雰囲気に包まれるのがはっきりと分かる。 …

Onaje Allan Gumbs: Just like yesterday(2010) 何となく今の気分の曲なので

何となく今の気分なので、こんなの聴いています。楽歴的にはボクが大好きなWoody ShawのVillage Vanguardのライヴでピアノを弾いているヒト。もっとも、ショウと比べて、とても軽量な印象は拭えないのだけど。だから記憶に残っていない。名前から、アフリカ…

夏のお仕舞い

夏のお仕舞いを知った朝

Eight Classic Albums とうとうジャズ名盤が

キース・ジャレットのケルン・コンサートを聴いてから30年。とっても、当時の(ちょっと偏屈な)大学生的入口。その後は、せっせとスイング・ジャーナルを2年ばかり熟読し(教科書よりね)、未だにその記憶で聴き続けている。ECMだ南米だ、と聴いているの…

Miroslav Vitous: Magical Shepherd (1976)

ヴィトウスがまっとているコトバに宇宙がある。cosmic とかspacyなオト。確かにWeather Reportの最初の一枚はそのような深遠さを感じさせる一枚。その中心人物がヴィトウス、なのだろう。1976年のこのアルバムも何となくそんな雰囲気のジャケットが昔から気…

Michiel Borstlap: 88(2012) 尖りは削れたけど気持ち良さは

このCDもNik BärtschのStoaと同じく、今週はじめにディスク・ユニオンで購入したもの。 ボクが2000円以上出して、CDを買うなんて久しぶりの事。この記事を見て、とても気になっていたのだ。ボルストラップは変態ドラマー(褒め言葉)・ベニンクのアルバム2…

金沢:駅の古書店(Duckbillの本)旅を重たいものにしてしまう

今週は仕事で東京スタートし名古屋へ。一旦、金沢に戻ってから大阪へ。あまり社交的でない(典型的な)技術屋には不向きな営業のような仕事が続いた。まあ、大阪城公園横の宿でのんびりする朝は悪くないのだけど。 今回のように鉄道を使って仕事に出る時、空…

Nik Bartsch: Stoa (2005) 果てなく循環する音のなかで

今週のはじめ、御茶ノ水のディスク・ユニオンへ出かけて買ったCDの1枚。安かったからね。このStoaより後年のアルバムHolonを聴いて何となく気にしている奏者。ミニマル的な音の繰り返しに、リズムを乗せている極く単純な音の連鎖。 だけど、果てなく循環す…

Weather Report: Live & Unreleased (1975-83) 当時はワクワク聴いていたのだけど

名古屋の朝を眺めながらiPODで聴いているのは、Weather Reportの Live & Unreleased。旅先で本やレコード、CDを買うのは重たくて馬鹿げているのだけど、ボクにとってはとても楽しい。今も小さなトランクのなかには、御茶の水で買ったLP、CD、書籍がそれなり…

東京・赤坂:浅い眠りから覚めた朝

毎年この時期、同じ仕事を同じ場所でやって、同じ場所に泊まる。それを繰り返している。なんだか気持ちがすごく疲れていたので、仕事が終わってから随分と呑んだ。それでも、そんなに酔うことはなくて、夜半を随分と過ぎてから寝床に入った。 浅い眠りのとき…